2025年11月11日火曜日

10/17/2025 台湾帰省旅行:初日・淡水 - Taiwan Homecoming Trip: Day One Tamsui

 

台湾の地に上陸した私は、最初の目的地である新北市の**「淡水(たんすい)」を目指し、タクシーに乗り込みました。空港からの所要時間は約1時間弱。淡水は、台北市内からMRTで約45分という近さから、観光地として知られていますが、近年は都市開発が進み、住みやすいニュータウンとしての人気も高まっています。古い情緒と新しい活気が融合する、現代の淡水へ向かう道中、期待に胸が膨らみました。

タクシーを降り、今回滞在する建物が目の前に現れた瞬間、私は思わず「え、これ高級マンションじゃないですか!?」と声が出そうになりました。想像していた場所よりもはるかに立派で、洗練されたゴージャスな佇まいに驚愕。長旅の疲れも一気に吹き飛ぶような、最高のロケーションに到着した喜びと、台湾の進化と豊かさを、まさかの到着の瞬間に体感することになりました。

部屋から見える淡水川の眺め

今回滞在する部屋からの眺めは、まさに最高の一言でした。窓の外には、台北市内へとゆったりと続く雄大な「淡水川」が広がり、そしてその視線の先には、現在建設中の「淡江大橋」がはっきりと見えます。地元で聞いたところによると、この橋が完成すれば、桃園空港までのアクセスがわずか30分ほどに短縮されるとのこと。この圧倒的な利便性向上を考えれば、この淡水エリアの都市開発と繁栄は今後も加速していくに違いありません。この美しい景色と、未来を予感させる建設中の橋を見つめ、故郷の進化のスピードを実感しました。

マンションから淡水駅まで出ているシャトルバス

豪華なマンションに到着し、最高の景色を眺める間もなく、休む暇なく次のミッションが始まりました。東京から来る姉を迎えに、台北市内にある台北松山空港へ向かわなければなりません。最寄りのMRT淡水駅までは徒歩で30分以上かかるため、体力の消耗を避けるべく、マンション管理会社が運行する**シャトルバス(料金10NT$)**を利用して迅速に淡水駅へと移動。長旅の疲れが残る中、台湾滞在は、いきなりノンストップでの行動となりました。

淡水から台北の中心部までは約40分


MRTレッドラインの電車から見れる街並み

MRTの乗り方もいまいち分からないまま、なんとか電車に乗り込みました。車窓から流れる景色はすべてが新鮮で、疲れを忘れて故郷のアップデートを熱心に取り込みました。見えるものすべてが新しく、興味深く、移動中はまるで「走る故郷観察隊」のように、気づけばずっと窓の外を眺め続けていました。体力は消耗しても、好奇心と興奮のアドレナリンが勝り、松山空港までの道のりを飽きることなく楽しんだのでした。

松山空港の待合ロビー

台北松山空港に到着後、少し遅れはしましたが、無事に姉と合流することができました。長旅の疲れと安堵が入り混じる中、ほっとしたのも束の間、姉から「どこにも寄らず、そのままマンションへ戻る」というまさかの指示が!わざわざ電車を乗り継いで迎えに来た苦労は報われず、私の努力は即座にUターンすることになりました。というわけで、私たちはすぐにタクシーに乗り換え、今度は高速で淡水へと引き返すこととなり、故郷での初日は、いきなり予想外の展開となりました。


姉と合流し、タクシーで淡水へ戻る道中、車窓に懐かしい赤い特徴的な姿が飛び込んできました。思わず「あ、あれ圓山大飯店だ!」と声を上げると、私の興奮に気づいたタクシーの運転手さんが、私が写真に収められるよう、わざわざ車のスピードをぐっと落として、ゆっくりと走ってくれたのです。故郷のランドマークと、台湾の人の心温まる親切な対応に触れ、長旅の疲れが癒される最高の瞬間となりました。


淡水のマンションに戻ったのも束の間、長旅で疲れと眠気がピークに達し、意識がフラフラな状態にもかかわらず、休息は一切許されませんでした。今回の台湾「帰省」における最大の目的である「戸籍登録」の手続きをするため、私たちはすぐに新北市淡水の市役所へと向かいました。長時間のフライトと移動続きで限界に達した体力で、朦朧とする意識の中、最重要ミッションに挑むことになったのです。


市役所での大仕事を無事に終え、私たちはついに安堵の息をつきました。その解放感を味わうべく、淡水駅前にある眺めのいいレストラン「1010湘淡水店」へ直行し、少し早めの午後5時からディナーを楽しむことに。窓の外に広がる淡水川の美しい景色を眺めながらいただく食事は、長旅と連続したミッションで消耗しきった体力を回復させる極上の「命のディナー」となりました。

1010 Hunan Cuisine Tamsui Branch

1010湘 淡水店

251, Taiwan, New Taipei City, Tamsui District, Zhongshan Rd, 8號9樓


美味しいディナーを終える頃には、長旅と連続したミッションの疲れが爆発し、私の意識はもはや朦朧としていました。正直なところ、その後どうやって淡水のあのマンションまで帰宅したのか、はっきりとした記憶がありません。しかし、ともかく無事に戻り、こうして「長時間のフライト」「戸籍登録」という怒涛のミッションに満ちた35年ぶりの台湾滞在、その記念すべき第一日は、意識朦朧という名の「強制終了」をもって幕を閉じたのでした。

意識が朦朧として帰宅したため、その後の記憶は曖昧なのですが、翌朝の写真フォルダには、夜中にコンビニへ行きヤクルトを買いに行ったことを示す決定的な一枚が残されていました。そして何より驚いたのは、そのヤクルトのサイズです。右側のボトルですら日本の標準サイズより1.5倍はありそうなのに、真ん中にはさらに3倍近い特大ボトルが鎮座。疲れ果てた私を動かしたエネルギー源は、この規格外の巨大ヤクルトを求める本能だったのか。

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