2025年12月18日木曜日

10/27/2025 台湾帰省旅行 十一日目・美ら海水族館 - 10/27/2025 Taiwan Homecoming Trip - Day 11: Churaumi Aquarium

沖縄2日目。
この日は、これまでの台湾&沖縄旅行の“分刻み修行スケジュール”とは打って変わって、珍しくのんびりモード。「今日はそんなに歩かなくていい」という最高の贅沢を噛みしめながら、高速バスに乗り込みます。

向かう先は、沖縄中部にある 美ら海水族館。那覇市内からバスに揺られること約2時間。車窓に流れる沖縄の海と空をぼーっと眺めているうちに、気分はすっかり“南国スローライフ”。

というわけで、
バスに揺られて、ジンベエザメに会いに行く1日、スタートです!

そして、美ら海水族館を擁する Ocean Expo Park に到着。目の前に広がるのは、空!海!緑!とにかく解放感フルスロットルの絶景。「おお〜!」と感動した、その0.5秒後——

思わず口から漏れた一言。「デカっ……もしかして、また歩くの?」

そう、感動と同時に襲ってくる、旅人あるあるの現実。地図を見た瞬間に悟るこの感じ。「これは……今日も足を使うやつだな?」という嫌な予感が、静かに、しかし確実に胸をよぎる。

のんびりする予定だった沖縄2日目。どうやらここから、“ゆっくりのつもりが結局歩く旅”が始まりそうな予感しかしないのでした。

到着してまず最初にやったこと。それは観光……ではなく、沖縄名物「BLUE SEAL」アイスで緊急エネルギーチャージ。

正直に言うと、普段はアイスクリームをほとんど食べないタイプ。「まぁ有名だから一応ね」くらいの軽い気持ちで一口。

……なにこれ、うまっ。想像の3段階上をいく美味さ。気づけば無言で食べ進め、完全に集中モード。

結果、糖分+沖縄マジックの合わせ技でHPがじわじわ回復。ちょっと体力が復活してきた気がする。いや、確実にしてきた。よし、行ける。たぶん、まだ歩ける。……たぶん。

まず最初に向かったのは、オキちゃん劇場のイルカショー。スタートからいきなり、心をわしづかみにされる展開です。

登場したのは、4頭のイルカたち。飼育員さんの合図ひとつで、ジャンプ、回転、シンクロ技を次々と披露。「はい次これね?」と言わんばかりの完璧な連携に、思わず拍手。

それにしても、イルカって本当に賢い。ちゃんと意思疎通ができていて、“芸をやってる”というより“会話してる”感じすらする。

開始早々、「あ、今日当たりの日だわ」と確信。最初からこんな完成度の高いショーを見せられたら、この先のハードル、勝手に上がっちゃいます。

次に向かったのは ウミガメ館。ここはもう、完全に癒し担当。

大きなウミガメから、まだ小さくてちょっと頼りなさそうなウミガメまで、みんながみんな、信じられないくらい優雅。水中をスーッと漂う姿を見ているだけで、心拍数が下がっていくのがわかる。

もう可愛いとかいうレベルじゃない。「この感じ…家にいたら最高じゃない?」「毎日眺めてたい…」と、一瞬本気でカメ飼育ライフが頭をよぎる。

……が、すぐ我に返る。(飼いません)

そしてお次は マナティー館。マナティーを見るのは今回で2回目だけど、やっぱり何度見ても不思議な存在。

あのとんでもなくデカい体で、「急ぐ」という概念をどこかに置いてきたかのような、超スローモーション遊泳。泳いでいるというより、水に浮かぶ哲学者みたいな雰囲気すらある。

見れば見るほど、「この生き物、何者?」という気持ちが強くなる。

で、私は勝手にマナティーのことを「水中の像」と呼んでいるんですが……これ、あながち間違ってないらしい。

実はマナティー、陸上ではゾウに近い仲間と言われていて、祖先をたどると確かにゾウと親戚関係。つまり「水中の像」、ほぼ公式認定(※私調べ)。


美ら海水族館の別館を一通り見終えたあと、普通ならそのまま本館へ直行する流れ。

……なんですが、私は違った。どうしても 沖縄の“本気の海” をこの目で見たくなり、
少し先にある Emerald Beach へ寄り道することに。

結果——大正解。目の前に広がるのは、「写真より実物のほうが強いタイプ」の沖縄ブルー。
透明度がバグっていて、ただ立って眺めているだけで気持ちいい。

ちなみにこの時期は、ウミガメの産卵シーズンのため遊泳禁止。……まぁ、そもそも水着も持ってないんですが。

泳げなくても関係なし。潮風を感じながら、キラキラ光る海を眺めているだけで、「あぁ、沖縄来てよかったな」と素直に思える。


寄り道、癒し、寄り道、そしてまた癒し。気づけばいい感じに時間も体力も削られつつ、
ついに今日のメインイベントへ。そう、満を持して美ら海水族館、本館へゴー!

ここから先は、急がない、焦らない、予定も詰めない。ただひたすら、巨大水槽と海の住人たちに身を委ねる時間。

寄り道しまくった分、期待値はすでにMAX。「さぁ、どんだけ感動させてくれるんだ?」と、自然とテンションも上がってくる。


館内に入った瞬間から、もうずっと 感動しっぱなし。「え、こんな魚いるの?」「図鑑でしか見たことないやつじゃん?」そんな心のツッコミが止まらない。

今まで一度も見たことのないような魚たちが次々に現れて、目が追いつかないし、情報量が多すぎる。完全に脳が海モード。

気づけばそこは、修学旅行の生徒たちで大にぎわい。元気いっぱいの中学生(たぶん)に自然と紛れ込み、私もその一員のような顔で展示をじっくり見学。

「先生、次どこ行きますか?」と言われてもおかしくない雰囲気の中、年齢だけが修学旅行じゃない大人の私も、テンションはしっかり同レベル。


そして、美ら海水族館といえば――これを見ずして語れない。

目の前に現れるのは、超・巨・大・水・槽。そして、その中を悠然と泳ぐ ジンベエザメ。

もうサイズ感がバグっている。水槽というより、海そのものを切り取ってきたみたいな迫力で、言葉が自然と少なくなる。

これはもう、子どもとか学生とか関係ない。大人でも、普通に、いや全力で感動するやつ。

ただぼーっと眺めているだけなのに、「わざわざここまで来てよかったなぁ」と心から思える。むしろ、これを見るためだけに来たとしても元は取れる。

美ら海水族館の真骨頂。ジンベエザメ、反則級でした。


美ら海水族館に大満足したあとは、帰りのバスまでまだ少し時間あり。「よし、この勢いで行けるところまで行こう」と、Ocean Expo Parkの反対側にある『熱帯ドリームセンター』 へ向かうことに。

……が、ここで異変発生。

脳は「行ける」と言っているのに、足が「無理です」と静かに、しかし強く主張。数歩進んだあたりで、完全にストライキ突入。

結果、途中の景色だけをしっかり堪能してUターン。正直、そこまでの道中も十分キレイで、
「まぁ、これはこれで正解だったな」と自分を納得させる。


帰りのバスに乗る前、気づけば足は限界、でも心はまだ元気。

そこで登場、本日2回目の「BLUE SEAL」アイスクリーム。

ほとんどアイスを食べない私が、まさかの1日2回。沖縄に来ると価値観が軽くバグる。一口食べて、「……うん、やっぱり美味しい。」朝と同じ感想なのに、なぜか納得感が増している。

歩き疲れた体に、冷たさと甘さがじわっと染みわたり、帰りまでのエネルギーを静かに補給。


バスに揺られて那覇市内へ戻った私は、そのまま一息つく間もなく、夜の部へ突入。

向かった先は、友達のマイちゃんが働く 「Bar BOND」。ここで待っていたのは、沖縄名物・泡盛の世界。種類いろいろ、度数もしっかり。昼間に酷使した足とは対照的に、グラスを持つ手だけが妙に元気。

店内にはライブのジャズ演奏が流れていて、重たい泡盛を一口飲むたびに、音楽がふわっと体に染み込んでくる。

最高のお酒に、最高の音楽。昼間に溜まった疲れが、静かに、でも確実に溶けていく。

こうしてこの日は、歩いて疲れて、見て癒されて、飲んで回復してを何度も繰り返した一日。

沖縄2日目、疲れと癒しが交互に押し寄せる、なんとも贅沢な夜で締めくくられました。

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