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キュレネ(Cyrene) |
キュレネ(Cyrene, Κυρήνη, شحات)は、リビア北東部にある古代ギリシャの植民都市で、紀元前7世紀に建設され、地中海世界の重要な文化・商業の中心地として繁栄した都市 です。ローマ時代にも発展を続け、多くのギリシャ・ローマ様式の建築が残っています。1982年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 紀元前631年:ギリシャのテラ島(現在のサントリーニ島)の入植者が建設。
- 紀元前5世紀~4世紀:キュレネ王国として繁栄し、学問や芸術が発展。
- 紀元前1世紀:ローマ帝国の属州となり、さらに都市が拡張される。
- 365年:大地震により大部分が崩壊。
- 7世紀以降:アラブの侵攻後、徐々に放棄される。
- 20世紀:考古学的発掘が進み、多くの遺跡が発見される。
- 1982年:ユネスコ世界遺産に登録。
特徴
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古代ギリシャ・ローマ建築の融合
- アポロン神殿(紀元前7世紀):キュレネ最大の神殿で、ローマ時代にも再建された。
- ゼウス神殿(紀元前5世紀):アテネのパルテノン神殿よりも大きな規模。
- ローマ劇場と円形闘技場:ギリシャ・ローマ時代のエンターテインメント施設。
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学問と哲学の中心地
- 「キュレネ派」 と呼ばれる哲学学派が誕生し、快楽主義の思想が発展。
- エラシストラトス などの著名な学者が医学・科学の分野で貢献。
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商業と交易の拠点
- 地中海交易の要所として、オリーブオイル、ワイン、シルフィウム(希少な香草)を輸出。
- ギリシャ、エジプト、ローマ帝国と交流を持ち、多文化が混ざり合った都市。
現在の状況
- リビアの政治情勢により、遺跡の管理・保護に課題がある。
- 考古学的調査が進められており、新たな発見が期待されている。
- 観光地としての開発が制限されており、訪問には注意が必要。
アクセス
- 所在地:リビア・シャハート(Shahhat)
- 最寄り都市:ベンガジ(車で約3時間)
- 入場料:不明(政治状況により変動)
まとめ
キュレネは、古代ギリシャ・ローマ時代の文化と建築が融合した重要な遺跡であり、学問・商業の中心地として繁栄した都市 です。現在も壮大な神殿や劇場が残り、地中海世界の歴史を物語る貴重な遺産ですが、リビアの政治状況により保護の課題が残っています。
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