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タージ・マハル(Taj Mahal) |
タージ・マハル(Taj Mahal, ताज महल)は、インド北部のアーグラにある白大理石の壮麗な霊廟 で、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが最愛の妃ムムターズ・マハルのために建設した墓廟 です。その美しさと建築技術の高さから、「インド・イスラム建築の最高傑作」と称され、1983年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。また、2007年には**「新・世界七不思議」** の一つにも選ばれました。
歴史
- 1631年:シャー・ジャハーンの愛妃ムムターズ・マハルが14人目の子を出産中に死去。
- 1632年:シャー・ジャハーンが妃を偲び、霊廟の建設を開始。
- 1648年:主要部分が完成し、ムムターズ・マハルの遺体が安置される。
- 1658年:シャー・ジャハーンは息子アウラングゼーブに幽閉される。
- 1666年:シャー・ジャハーンが死去し、タージ・マハルに埋葬される。
- 1983年:ユネスコ世界遺産に登録。
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大楼門 |
特徴
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白大理石の壮麗な建築
- インド・イスラム建築の最高傑作 とされ、ペルシャ、トルコ、インドの建築様式が融合。
- 白大理石が朝日や夕日で色を変える美しいデザイン。
- シンメトリー(左右対称)の完璧な構造。
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精巧な装飾と象嵌技法
- 壁面には宝石や貴石を埋め込む象嵌(ぞうがん)細工 が施されている。
- イスラム書道によるコーランの詩が彫刻されている。
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広大な庭園(チャールバーグ様式)
- ペルシャ風の四分庭園(チャールバーグ) が霊廟の前に広がる。
- 霊廟が水面に映るように設計されており、幻想的な美しさを生み出す。
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愛の象徴と伝説
- 「愛の象徴」として世界的に有名。
- シャー・ジャハーンが対岸に黒大理石のタージ・マハルを建設しようとした伝説 もある(未確認)。
広大な庭園(チャールバーグ様式) |
現在の状況
- インド最大級の観光地として、多くの観光客が訪れる(年間約800万人)。
- 環境汚染による大理石の黄ばみを防ぐため、保護活動が進められている。
- 新型コロナウイルスの影響で一時閉鎖されたが、現在は観光が再開。
アクセス
- 所在地:インド・ウッタル・プラデーシュ州アーグラ
- 最寄り都市:デリー(車で約3~4時間)
- 入場料:外国人約1,100インドルピー(約15米ドル)
まとめ
タージ・マハルは、世界で最も美しい霊廟の一つであり、インド・イスラム建築の最高峰 です。その壮麗なデザイン、歴史的背景、愛の象徴としての存在が、多くの人々を魅了し続けています。
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