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ロス・グラシアレス国立公園(Los Glaciares National Park) |
ロス・グラシアレス国立公園(Los Glaciares National Park)は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方 に位置する、広大な氷河地帯を含む国立公園です。アルゼンチン最大の国立公園であり、1981年にユネスコ世界遺産(自然遺産) に登録されました。公園内には南米最大級の氷河 や ペリト・モレノ氷河 など、壮大な自然景観が広がっています。
地理・環境
- 所在地:アルゼンチン・サンタクルス州
- 面積:約 7,269㎢(東京都の約3倍)
- 気候:冷帯気候(夏でも涼しく、冬は非常に寒冷)
- 特徴:氷河、山岳、湖、森林が広がる多様な自然環境
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ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier) |
特徴
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世界最大級の氷河群
- 47の主要な氷河 があり、その多くが南パタゴニア氷原(Southern Patagonian Ice Field)から流れ出している。
- ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier):世界で数少ない「前進する氷河」の一つ。氷の崩落現象が頻繁に見られる。
- ウプサラ氷河(Upsala Glacier):アルゼンチン最大の氷河。
- スピーガッツィーニ氷河(Spegazzini Glacier):高さ約135mの氷壁を持つ壮大な氷河。
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美しい湖と山々
- アルヘンティーノ湖(Lago Argentino):アルゼンチン最大の湖で、氷河の融解水が流れ込む。
- フィッツ・ロイ山(Monte Fitz Roy):標高 3,405m の雄大な山で、登山やトレッキングの名所。
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独特な生態系と野生動物
- アンデスコンドル、フラミンゴ、カラカラ(タカの一種) などの鳥類が生息。
- グアナコ(ラクダ科) や プーマ などの哺乳類も見られる。
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氷河崩落のダイナミックな光景
- ペリト・モレノ氷河の崩落 は観光のハイライトで、大規模な氷の塊が湖に崩れ落ちる瞬間は圧巻。
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ウプサラ氷河(Upsala Glacier) |
現在の状況
- 観光と保護の両立:エコツーリズムが発展し、氷河トレッキングやボートツアーが人気。
- 気候変動の影響:一部の氷河が後退しており、環境保全が重要課題となっている。
アクセス
- 最寄り都市:エル・カラファテ(El Calafate)
- 移動手段:エル・カラファテ空港から車で約1時間半
- 入場料:約20〜30米ドル(ペリト・モレノ氷河の入場料含む)
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スピーガッツィーニ氷河(Spegazzini Glacier) |
まとめ
ロス・グラシアレス国立公園は、壮大な氷河と美しい山々が織りなすパタゴニアの絶景 を楽しめる場所です。特に、ペリト・モレノ氷河の崩落シーンは圧巻で、多くの観光客を魅了しています。気候変動の影響を受けつつも、世界的に貴重な自然遺産として保護が進められています。
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