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オフリド湖(Lake Ohrid) |
オフリド湖(Lake Ohrid)は、北マケドニアとアルバニアにまたがるバルカン半島最古の湖 で、約300万年以上の歴史 を持つとされる世界最古級の湖の一つです。生態学的な重要性と歴史的・文化的価値の両方が評価され、1979年に自然遺産として、1980年に文化遺産としてユネスコ世界遺産(複合遺産) に登録されました。
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聖ヨハネ・カネヨ教会(Church of St. John at Kaneo) |
特徴
世界最古級の湖と透明度の高い水
- 約300万年以上前に形成され、地球上で最も古い湖の一つ。
- 最大深度288m、面積約358㎢ で、透明度の高い水質を誇る。
生態系の豊かさと固有種
- オフリド湖には 200種類以上の固有種(この湖にしか生息しない生物)が確認されている。
- 特に有名なのがオフリド・トラウト(Ohrid trout) やオフリド・ホワイトフィッシュ などの魚類。
オフリド市(文化遺産)
- 湖畔に位置するオフリド市(Ohrid) は「バルカンのエルサレム」とも呼ばれる歴史的な都市。
- 聖パンテレイモン修道院(Saint Panteleimon):9世紀に設立され、キリル文字発祥の地ともされる。
- 聖ヨハネ・カネヨ教会(Church of St. John at Kaneo):湖を見下ろす絶景の教会で、観光名所の一つ。
- 古代劇場(Ancient Theatre of Ohrid):紀元前2世紀の古代ギリシャ時代の円形劇場。
アルバニア側の遺産
- 2019年には、アルバニア側の湖岸地域も世界遺産に拡張登録。
- リンの先史時代の杭上住居跡(Lin Pile Dwellings) などの考古学的遺跡がある。
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聖パンテレイモン修道院(Saint Panteleimon) |
現在の状況
- 観光地として人気があり、湖でのクルーズやウォータースポーツが楽しめる。
- 環境保護が課題 となっており、水質の維持や生態系の保護が進められている。
- 歴史的建造物の修復作業も継続中 で、観光と文化遺産の保護が両立されている。
アクセス
- 所在地:北マケドニアおよびアルバニア
- 最寄り空港:オフリド空港(北マケドニア)またはティラナ空港(アルバニア)
- 移動手段:バス、車(スコピエやティラナからアクセス可能)
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古代劇場(Ancient Theatre of Ohrid) |
まとめ
オフリド湖は、地球最古級の湖の一つであり、豊かな生態系と美しい歴史都市を併せ持つ貴重な世界遺産 です。文化と自然の両方の価値を備えたこの湖は、バルカン半島屈指の観光名所であり、訪れる人々に歴史と自然の壮大さを感じさせる特別な場所です。
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