2025年2月11日火曜日

世界遺産:シーギリヤ(Sigiriya)ー スリランカ

シーギリヤ(Sigiriya, සිගිරිය)

シーギリヤ(Sigiriya, සිගිරිය)は、スリランカ中部に位置する巨大な岩山 で、かつての王宮跡や美しい壁画が残る歴史的な遺跡です。「空中宮殿」や「ライオン・ロック」とも呼ばれ、スリランカで最も有名な観光地の一つです。1982年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。

歴史

  • 紀元前5世紀以前:この地域には修行僧が住む仏教の聖地が存在。
  • 5世紀後半(477年~495年)カッサパ1世(King Kashyapa I) が王宮を築き、シーギリヤを首都とする。
  • 495年:カッサパ1世が敗北し、王宮は放棄され、仏教僧の修行場となる。
  • 19世紀:イギリス植民地時代に発見され、発掘・研究が進む。
  • 1982年:ユネスコ世界遺産に登録。

シーギリヤ・ロック

特徴

  1. 巨大なシーギリヤ・ロック(高さ約200m)

    • 周囲の平地から突き出るように立つ高さ約200mの岩山
    • 頂上にはかつて王宮が築かれ、王の居住地や貯水池の跡が残る。
  2. シーギリヤ・レディ(壁画)

    • 岩山の途中にある洞窟内には、美しい女性像が描かれた**「シーギリヤ・レディ」**と呼ばれる壁画が残る。
    • 色鮮やかなフレスコ画で、かつて500体以上あったとされるが、現在は約20体のみ現存。
  3. ライオンの門(Lion’s Gate)

    • 頂上へ続く階段の入口にある巨大なライオンの彫刻。
    • 現在は足の部分のみが残るが、かつては大きなライオンの頭があったと考えられている。
  4. 高度な都市計画

    • 岩山の周囲には堀や庭園、灌漑設備が整備されており、当時の高度な技術を示している。
    • **水の庭園(Water Gardens)**は、王宮を囲む優れた庭園で、噴水や水路の遺構が残る。

シーギリヤ・レディ(壁画)

現在の状況

  • スリランカ有数の観光地 として人気があり、多くの観光客が訪れる。
  • 岩山を登るには約1,200段の階段 を登る必要があり、体力が必要。
  • 遺跡の保存が進められているが、壁画の劣化が懸念されている。

アクセス

  • 所在地:スリランカ・中部州マータレー県
  • 最寄り都市:ダンブッラ(Dambulla)から約30分
  • コロンボからの移動手段:車で約4~5時間
  • 入場料:外国人観光客 30ドル(約4,500円)

ライオンの門(Lion’s Gate)
まとめ

シーギリヤは、スリランカの歴史と文化を象徴する壮大な遺跡であり、王宮跡、壁画、美しい庭園が融合したユニークな世界遺産 です。険しい岩山の頂上から眺める絶景は圧巻で、スリランカ旅行のハイライトとして多くの人に訪れられています。


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