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姫路城(Himeji Castle) |
姫路城(Himeji Castle, 姫路城)は、日本の兵庫県姫路市にある城で、日本で初めてユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録された城郭 です(1993年登録)。「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれる優雅な白壁の天守は、日本の城郭建築の最高傑作とされ、現存12天守の一つであり、国宝・重要文化財 に指定されています。
歴史
- 1346年(南北朝時代):赤松貞範が最初の砦を築く。
- 1580年(安土桃山時代):豊臣秀吉が三層の天守を築く。
- 1601年(江戸時代初期):池田輝政が現在の大天守を含む大規模な城郭を築城。
- 1617年:本多忠政が西の丸を増築し、城の規模を拡張。
- 1868年(明治時代):明治維新後、一部の建物が取り壊されるが、城は保存される。
- 1945年:第二次世界大戦の空襲で市街地が壊滅するも、姫路城は奇跡的に焼失を免れる。
- 1993年:ユネスコ世界遺産に登録。
- 2009年~2015年:「平成の大修理」が行われ、城の美しさがよみがえる。
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平成の大修理 |
特徴
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日本の城郭建築の最高傑作
- 美しい白漆喰の壁が特徴で、「白鷺城(しらさぎじょう)」の異名を持つ。
- 日本独自の木造建築技術を駆使し、400年以上の歴史を誇る。
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高度な防御構造
- 迷路のような複雑な通路:敵の侵入を防ぐため、意図的に曲がりくねった道が配置されている。
- 石落とし:城の壁に開けられた隙間から、石を落として敵を攻撃できる構造。
- 鉄砲狭間・矢狭間:弓矢や鉄砲を撃つための穴が随所にある。
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現存する国宝の天守閣
- 5層6階建ての大天守(天守閣)は、日本の城郭建築の中でも最高レベルの保存状態。
- 天守からは姫路市街を一望できる。
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西の丸と千姫の伝説
- 徳川家康の孫娘・千姫が、豊臣秀頼の死後、本多忠刻に嫁ぎ、西の丸で過ごした。
- 西の丸には「化粧櫓(けしょうやぐら)」と呼ばれる建物があり、千姫が過ごしたと伝えられる。
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迷路のような複雑な通路 |
現在の状況
- 年間約200万人の観光客 が訪れる、日本を代表する観光スポット。
- 保存修理が定期的に行われ、城の美しさと構造を維持している。
アクセス
- 所在地:兵庫県姫路市本町68
- 最寄り駅:JR「姫路駅」から徒歩約15分
- 入場料:大人1,000円、小人300円(特別展やセット券あり)
まとめ
姫路城は、日本の城郭建築の最高傑作であり、戦国時代から江戸時代にかけての歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。優雅な白壁と高度な防御構造を兼ね備えた美しい城は、日本のみならず世界的にも高く評価されています。現在も世界遺産として保存活動が続けられ、訪れる人々を魅了し続けています。
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