2025年2月18日火曜日

世界遺産:オールド・ハバナ(Old Havana and its Fortification System)ー キューバ

オールド・ハバナ(La Habana Vieja)

オールド・ハバナ(La Habana Vieja)は、キューバの首都ハバナにある歴史地区 で、16世紀にスペイン植民地として建設されました。カリブ海におけるスペインの重要な港として発展し、コロニアル建築(植民地時代の建築) や要塞、石畳の街並みが今も残っています。1982年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。

歴史

  • 1519年:スペイン人によってハバナが建設され、港町として発展。
  • 16〜18世紀:スペイン帝国のカリブ海貿易の要衝として繁栄。
  • 17〜19世紀:イギリスや海賊の攻撃を受け、多くの要塞が築かれる。
  • 1898年:米西戦争でスペインが敗北し、キューバはアメリカの影響下に入る。
  • 1959年:キューバ革命後、歴史地区の保存活動が開始。

大聖堂広場(Plaza de la Catedral)

特徴

  1. スペイン植民地時代の美しい街並み

    • 石畳の通り、カラフルな建物、バルコニー付きの家々 が特徴的。
    • スペイン、アフリカ、カリブの文化が融合した独特の雰囲気 を持つ。
  2. 要塞都市としての防御施設

    • モロ要塞(Castillo de los Tres Reyes del Morro):ハバナ湾の入り口を守る砦。
    • ラ・カバーニャ要塞(Fortaleza de San Carlos de la Cabaña):18世紀にスペインが築いたカリブ海最大の要塞。
  3. 歴史的な広場と建築物

    • 大聖堂広場(Plaza de la Catedral):バロック様式のハバナ大聖堂がある。
    • 旧広場(Plaza Vieja):17世紀のコロニアル建築が残る賑やかな広場。
    • アルマス広場(Plaza de Armas):ハバナ発祥の地で、スペイン総督府跡がある。
  4. 文化と音楽の中心地

    • ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ のような伝統音楽が今も演奏されている。
    • 街角や広場でサルサやソンの音楽が流れ、ダンス文化が根付いている

モロ要塞(Castillo de los Tres Reyes del Morro)

現在の状況

  • 観光地として世界中から訪問者が集まる
  • 一部の建物は老朽化しているが、修復・保存活動が進行中
  • クラシックカーが走る街並みが人気で、キューバの象徴的な風景 となっている。

アクセス

  • 所在地:キューバ・ハバナ
  • 最寄り空港:ホセ・マルティ国際空港(ハバナ空港)から車で約30分
  • 観光手段:徒歩観光が中心(街歩きが楽しめる)

ラ・カバーニャ要塞(Fortaleza de San Carlos de la Cabaña)

まとめ

オールド・ハバナは、スペイン植民地時代の歴史が色濃く残る街並みと、カリブ海文化が融合した独特の魅力を持つ世界遺産 です。コロニアル建築や要塞、活気あふれる音楽やダンスが楽しめ、過去と現在が共存する特別な場所となっています。


0 件のコメント: