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バレッタ(Valletta) |
バレッタ(Valletta)は、地中海の島国マルタの首都 で、16世紀に聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)によって建設された要塞都市 です。バロック様式の建築、戦略的な軍事要塞、豊かな歴史が評価され、1980年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。ヨーロッパで最も小さい首都の一つでありながら、歴史と文化が詰まった都市として知られています。
歴史
- 1565年:オスマン帝国の大包囲戦(グレート・シージ)を耐え抜いた後、聖ヨハネ騎士団が新たな首都として建設を開始。
- 16〜18世紀:バロック建築が発展し、要塞化された都市として成長。
- 1798年:ナポレオン率いるフランス軍が侵攻し、一時フランス統治下に置かれる。
- 1800年:イギリスの支配下に入り、第二次世界大戦まで軍事拠点となる。
- 1964年:マルタがイギリスから独立し、バレッタが首都となる。
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港(グランド・ハーバー) |
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要塞都市の構造
- 城壁に囲まれた堅牢な都市設計(敵の侵攻を防ぐための高い防御力)。
- 港(グランド・ハーバー) は軍事・貿易の要所として機能。
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バロック建築の傑作
- 聖ヨハネ大聖堂(St. John's Co-Cathedral)
- 金色に輝く内装と、カラヴァッジョの名画「洗礼者ヨハネの斬首」が展示されている。
- 騎士団長の宮殿(Grandmaster’s Palace)
- 歴代の騎士団長が住んだ宮殿で、現在は大統領府として使用。
- マヌエル劇場(Teatru Manoel)
- ヨーロッパで3番目に古い劇場(1731年建設)。
- 聖ヨハネ大聖堂(St. John's Co-Cathedral)
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絶景スポット
- アッパー・バラッカ・ガーデン(Upper Barrakka Gardens)
- グランド・ハーバーを見渡せる展望スポット。
- スリー・シティーズ(Three Cities)
- バレッタの対岸にある歴史地区で、騎士団時代の雰囲気が残る。
- アッパー・バラッカ・ガーデン(Upper Barrakka Gardens)
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文化とフェスティバル
- バレッタ国際バロックフェスティバル(1月):ヨーロッパ屈指のクラシック音楽イベント。
- マルタカーニバル(2月):華やかな仮装パレードが開催。
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騎士団長の宮殿(Grandmaster’s Palace) |
現在の状況
- 観光都市として発展 し、多くの歴史的建造物が修復・保存されている。
- 2018年に「欧州文化首都」に指定 され、芸術・文化イベントが盛ん。
- ユネスコ世界遺産の一部として厳格に保護されている。
アクセス
- 所在地:マルタ島(マルタ共和国の首都)
- 最寄り空港:マルタ国際空港(空港からバスで約30分)
- 交通手段:徒歩での観光が中心(市内は非常にコンパクト)
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アッパー・バラッカ・ガーデン(Upper Barrakka Gardens) |
まとめ
バレッタは、要塞都市としての防御機能と美しいバロック建築を兼ね備えたヨーロッパの歴史的都市 です。聖ヨハネ騎士団の遺産が色濃く残るこの街は、コンパクトながらも見どころが多く、地中海の歴史を感じられる貴重な世界遺産となっています。
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