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パルテノン神殿(Parthenon) |
パルテノン神殿(Parthenon, Παρθενώνας)は、ギリシャ・アテネのアクロポリスにある古代ギリシャの神殿 で、紀元前5世紀に建設されました。ギリシャ神話の女神アテナを祀る神殿 であり、古典ギリシャ建築の最高傑作 として知られています。1987年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録された「アテネのアクロポリス」の中心的建造物です。
歴史
- 紀元前447年:ペリクレスの指導のもと建設が開始。
- 紀元前432年:神殿が完成。アテナ女神の巨大な像が安置される。
- 5世紀:ローマ帝国時代にキリスト教会へ改修。
- 1460年:オスマン帝国の支配下でイスラム教のモスクに転用。
- 1687年:ヴェネツィア軍の攻撃で火薬庫が爆発し、大破。
- 19世紀初頭:イギリスのエルギン伯爵が彫刻の一部を持ち去る(現在は大英博物館に展示)。
- 現在:保存・修復作業が進行中。
特徴
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古典ギリシャ建築の最高傑作
- ドーリア式建築 の代表例で、直線と曲線のバランスが絶妙。
- 柱のわずかなふくらみ(エンタシス) により、視覚的な美しさを強調。
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アテナ女神像
- 建設当時、神殿の内部には高さ12mの黄金と象牙で作られたアテナ像 が安置されていた(現在は失われている)。
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パルテノンの彫刻(パルテノン・フリーズ)
- ギリシャ神話やアテネ市民の祭礼を描いた彫刻 が神殿を飾っていた。
- 現在、一部はギリシャのアクロポリス博物館と大英博物館に分散。
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アクロポリスの象徴
- アクロポリス(Akropolis, 高い丘の意) の中心に立ち、古代アテネの政治・宗教の中心地だった。
- 現在もアテネ市のシンボルとして、多くの観光客が訪れる。
現在の状況
- 大規模な修復作業が進行中 で、一部の柱や装飾が復元されている。
- オスマン帝国時代の破壊や大英博物館への持ち出し により、多くの装飾が失われた。
- 世界中からの観光客が訪れるギリシャの代表的な遺産 で、アクロポリス博物館とともに見学可能。
アクセス
- 所在地:ギリシャ・アテネ(アクロポリスの丘)
- 最寄り駅:アクロポリス駅(アテネ地下鉄)から徒歩約10分
- 入場料:約20ユーロ(アクロポリス全体のチケット)
まとめ
パルテノン神殿は、古代ギリシャ文明の象徴であり、芸術・建築の最高傑作 です。幾度の破壊や略奪を経ながらも、現在もアテネの象徴としてそびえ立ち、世界中の人々を魅了し続けています。
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