2025年2月7日金曜日

世界遺産:自由の女神(Statue of Liberty)ー アメリカ

自由の女神(Statue of Liberty)

自由の女神(Statue of Liberty)は、アメリカ合衆国・ニューヨークのリバティ島に立つ巨大な銅像で、アメリカの象徴として世界的に有名です。正式名称は**「世界を照らす自由(Liberty Enlightening the World)」** で、フランスからアメリカへの独立100周年を記念して1886年に贈られました。1984年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。

歴史

  • 1875年:フランスの彫刻家 フレデリック・オーギュスト・バルトルディ が設計開始。
  • 1884年:フランスで完成し、分解された状態でアメリカへ輸送。
  • 1886年10月28日:ニューヨーク・リバティ島に設置され、正式に公開。
  • 1924年:アメリカ合衆国の国定記念建造物に指定。
  • 1984年:ユネスコ世界遺産に登録。
  • 2001年9月11日:同時多発テロの影響で一時閉鎖。
  • 2009年:内部の展望台が再開。

特徴

  1. 巨大な女神像

    • 高さ:本体46メートル、台座を含めると93メートル。
    • 重量:225トン。
    • 材質:銅製で、長年の酸化により緑色に変化している。
  2. 自由の象徴

    • 右手に持つ たいまつ は「自由の光」を象徴。
    • 左手には**1776年7月4日(アメリカ独立記念日)**が刻まれた「独立宣言の銘板」を持つ。
    • 足元の「壊れた鎖」は、抑圧や専制政治からの解放を表す。
  3. 設計の背景

    • 内部の鉄骨構造は、エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルが手掛けた。
    • フランスとアメリカの友好の証として建設された。
  4. ニューヨーク移民の象徴

    • 19世紀末から20世紀初頭にかけて、多くの移民がアメリカに到着する際、最初に目にしたランドマークであり、「新しい自由の国」への希望を象徴した。

現在の状況

  • 観光名所として、年間約400万人の訪問者が訪れる。
  • 内部の展望台(王冠部分)は人数制限があり、事前予約が必要。
  • 近年はテロ対策と保全のため、一部エリアの立ち入り制限がある。

アクセス

  • 所在地:アメリカ・ニューヨーク州、リバティ島
  • 最寄りの出発地:マンハッタン(バッテリーパーク)またはニュージャージー州(リバティ州立公園)からフェリーで約15分
  • 入場料:自由の女神内部(王冠)への入場は事前予約制

まとめ

自由の女神は、アメリカ独立の象徴であり、自由と民主主義の精神を表す世界的に有名なモニュメントです。フランスからの贈り物として建設され、移民の希望の光ともなった歴史的背景を持っています。現在も世界遺産として保護され、多くの観光客が訪れるニューヨークの代表的な名所の一つです。


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