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ランス・オ・メドー(L’Anse aux Meadows) |
ランス・オ・メドー(L’Anse aux Meadows)は、カナダ東部のニューファンドランド島北端 にある北欧ヴァイキングの入植地 で、西洋人が北米に到達した最古の証拠 とされています。1960年に発見され、1978年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 約1,000年前(11世紀):ヴァイキングがグリーンランドから渡り、入植地を築く。
- 『サガ(北欧の伝説)』 に記された「ヴィンランド(Vinland)」と関係があると考えられる。
- 発掘調査(1960年代) でヴァイキング時代の建築跡や遺物が発見される。
特徴
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北米で唯一確認されたヴァイキングの遺跡
- グリーンランドを経由して北米に到達したヴァイキングの存在を示す貴重な証拠。
- 木造と土壁の家屋跡(ロングハウス)が発見されている。
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ヴァイキングの航海と交易の証拠
- 鍛冶場の跡:鉄製の釘や道具が出土し、船の修理が行われていた可能性が高い。
- ブドウの種子 や クルミの殻 などが見つかり、「ヴィンランド」との関連性を示唆。
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考古学的価値
- 以前はコロンブスの到達(1492年)が「アメリカ大陸発見」とされていたが、ランス・オ・メドーの発見により、ヴァイキングが約500年前にすでに北米に到達していたことが証明された。
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再現されたヴァイキングの集落
- 遺跡の近くには、ヴァイキング時代の住居や船の復元 した展示があり、当時の生活を学べる。
現在の状況
- 国立歴史公園として保護 され、考古学的調査が継続中。
- 観光地として人気 で、ヴァイキングの衣装を着たガイドがツアーを案内。
アクセス
- 所在地:カナダ・ニューファンドランド島北部
- 最寄り都市:セント・アンソニー(St. Anthony)から車で約1時間
- 入場料:カナダ国立公園の入場パスが必要
まとめ
ランス・オ・メドーは、ヴァイキングが北米に到達した証拠として世界的に重要な遺跡です。ヴァイキング時代の集落跡や鍛冶場の遺構が発見され、コロンブスよりも500年も前にヨーロッパ人が北米に足を踏み入れていたことを示す歴史的な発見となりました。
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