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ジャイアンツ・コーズウェー(Giant’s Causeway) |
ジャイアンツ・コーズウェー(Giant’s Causeway, 巨人の道)は、イギリス・北アイルランドのアントリム県にある、自然が作り出した壮大な玄武岩の柱状節理 で、約4000万~6000万年前の火山活動によって形成されました。1986年にユネスコ世界遺産(自然遺産) に登録され、北アイルランドを代表する観光名所の一つです。
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蜂の巣(The Honeycomb) |
特徴
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約4万本の玄武岩の柱が並ぶ壮大な地形
- 六角形の柱が密集し、まるで人工的に作られたかのような景観を形成している。
- 柱の高さは1~12メートル、最も高いもので約28メートルにもなる。
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火山活動による自然形成
- 約5000万年前の火山活動によって噴出した溶岩が冷却・収縮し、六角形の柱状節理が生まれた。
- 何百万年もの風化と浸食により、現在の形になった。
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「巨人フィン・マックール」の伝説
- アイルランドの伝説 では、ジャイアンツ・コーズウェーは巨人フィン・マックール(Finn McCool)がスコットランドへ渡るために作った道とされている。
- しかし、スコットランドの巨人ベナンドナーと戦うことになり、フィンは妻の機転で赤ん坊に変装し、敵を驚かせて追い返したという伝説がある。
- 対岸のスコットランドには、同様の地形「フィンガルの洞窟(Fingal’s Cave)」があり、伝説と結びついている。
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周辺の観光スポット
- 「巨人のブーツ(Giant’s Boot)」:大きな石が巨人の靴のように見える奇岩。
- 「蜂の巣(The Honeycomb)」:六角形の柱が密集したエリア。
- 「オルガン(The Organ)」:パイプオルガンのような岩柱。
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巨人のブーツ(Giant’s Boot) |
現在の状況
- 国立自然保護区 に指定されており、観光地として整備されている。
- ビジターセンターが併設されており、形成過程や伝説を学ぶことができる。
- 世界中から多くの観光客が訪れる人気スポット。
アクセス
- 所在地:イギリス・北アイルランド・アントリム県
- 最寄り都市:ベルファストから車で約1.5時間
- 入場料:ビジターセンターは有料だが、岩場への入場は無料
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オルガン(The Organ) |
まとめ
ジャイアンツ・コーズウェーは、自然が生み出した驚異的な地形と、ケルト神話の伝説が融合した神秘的な景観 を持つ世界遺産です。北アイルランドを代表する絶景スポットであり、科学的・文化的にも貴重な遺産として保護されています。
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