2025年3月13日木曜日

世界遺産:シュヴェリーン城(Schwerin Castle)ー ドイツ

シュヴェリーン城(Schwerin Castle)

シュヴェリーン城(Schweriner Schloss)は、ドイツ北部メクレンブルク=フォアポンメルン州のシュヴェリーン湖に浮かぶ壮麗な城 で、長い間メクレンブルク公国とメクレンブルク=シュヴェリーン大公国の宮殿として使用されていました。現在は、州議会の議事堂としても機能しつつ、観光名所として多くの人々を魅了しています。2023年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。


歴史

  • 10世紀:スラヴ人が要塞を築く。
  • 12世紀:神聖ローマ帝国の支配下に入り、メクレンブルク家の居城となる。
  • 16~17世紀:ルネサンス様式の城として改築される。
  • 19世紀:フリードリヒ・フランツ2世のもとで現在のロマン主義様式の城に改築。
  • 20世紀:第二次世界大戦後、東ドイツ政府が教育施設として使用。
  • 1990年以降:ドイツ再統一後、州議会の議事堂として活用される。
  • 2023年:ユネスコ世界遺産に登録。

特徴

  1. 水に浮かぶ「北ドイツのノイシュヴァンシュタイン城」

    • シュヴェリーン湖の小島に建ち、湖面に映る美しい景観が魅力。
    • 塔やドームが特徴的で、ロマン主義様式の最高傑作とされる。
  2. 豪華な内装と芸術作品

    • 豪華なバロック様式の大広間、金色に輝く装飾が施された天井や壁面。
    • メクレンブルク公国の歴史を伝える絵画や彫刻が展示されている。
  3. 伝説の「ペーターマンヒェン(Petermännchen)」

    • 城には「ペーターマンヒェン」という小さな妖精が住むという伝説があり、訪れる人々に人気のキャラクター。
  4. 庭園と建築美

    • フランス式庭園や英国風庭園が広がり、散策にも最適なスポット。
    • 建築はドイツ・フランス・オランダの様式が融合し、独特のデザインとなっている。

現在の状況

  • メクレンブルク=フォアポンメルン州議会の議事堂として使用。
  • 城の一部は博物館として公開され、観光名所となっている。
  • 毎年多くの観光客が訪れ、城の歴史や美しい景観を楽しんでいる。

アクセス

  • 所在地:ドイツ・メクレンブルク=フォアポンメルン州シュヴェリーン
  • 最寄り都市:ハンブルク(車で約1.5時間)、ベルリン(車で約2.5時間)
  • 入場料:博物館部分の入場は約8~10ユーロ

まとめ

シュヴェリーン城は、ロマン主義建築の最高峰であり、美しい湖の中に佇む幻想的な宮殿 です。歴史と政治の舞台としての役割を持ちつつ、豪華な内装や庭園が多くの観光客を魅了しています。ユネスコ世界遺産にも登録され、その価値はさらに高まっています。


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