2025年3月19日水曜日

世界遺産:サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(San Pedro de la Roca Castle)ー キューバ

サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(San Pedro de la Roca Castle)

サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(San Pedro de la Roca Castle, Castillo de San Pedro de la Roca)は、キューバ東部のサンティアゴ・デ・クーバにある17世紀の要塞 で、カリブ海沿岸の防衛システムの一環として建設されました。スペイン植民地時代に海賊や敵国からの攻撃を防ぐために築かれ、現在も良好な状態で保存されています。1997年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。


歴史

  • 1638年:スペイン総督フランシスコ・デ・ロカが建設を命じる。
  • 1660年代:著名なイタリア人建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・アントネッリが設計を担当。
  • 17~18世紀:海賊やイギリス、フランスの攻撃から港を守る要塞として機能。
  • 19世紀:一時的に刑務所として使用される。
  • 20世紀:修復が進み、観光名所となる。
  • 1997年:ユネスコ世界遺産に登録。

特徴

  1. スペイン植民地時代の軍事建築の傑作

    • 海岸の断崖の上に建つ要塞で、複数の砲台と見張り塔を備える。
    • 階段状の構造が特徴的で、敵の侵入を防ぐ工夫がされている。
  2. カリブ海防衛システムの一部

    • スペインはカリブ海の植民地を守るため、多くの要塞を築いた。
    • サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、その中でも最も完成度の高い要塞の一つ。
  3. 現在も良好な保存状態

    • スペイン植民地時代の防衛施設としては、最も保存状態が良い遺産の一つ。
    • 現在は博物館として公開され、砲台や監視塔を見学できる。

現在の状況

  • 博物館として公開され、キューバの植民地時代の歴史を学べる。
  • サンティアゴ・デ・クーバの観光名所として、多くの観光客が訪れる。
  • ユネスコの保護のもと、修復作業が進められている。

アクセス

  • 所在地:キューバ・サンティアゴ・デ・クーバ
  • 最寄り空港:アントニオ・マセオ国際空港(車で約30分)
  • 入場料:約5~10キューバペソ(博物館入場料)

まとめ

サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、スペイン植民地時代の軍事建築の傑作であり、カリブ海防衛の歴史を伝える重要な世界遺産 です。現在も良好な状態で保存され、美しい海の景色とともに観光客を魅了しています。


0 件のコメント: