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サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(San Pedro de la Roca Castle) |
サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(San Pedro de la Roca Castle, Castillo de San Pedro de la Roca)は、キューバ東部のサンティアゴ・デ・クーバにある17世紀の要塞 で、カリブ海沿岸の防衛システムの一環として建設されました。スペイン植民地時代に海賊や敵国からの攻撃を防ぐために築かれ、現在も良好な状態で保存されています。1997年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 1638年:スペイン総督フランシスコ・デ・ロカが建設を命じる。
- 1660年代:著名なイタリア人建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・アントネッリが設計を担当。
- 17~18世紀:海賊やイギリス、フランスの攻撃から港を守る要塞として機能。
- 19世紀:一時的に刑務所として使用される。
- 20世紀:修復が進み、観光名所となる。
- 1997年:ユネスコ世界遺産に登録。
特徴
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スペイン植民地時代の軍事建築の傑作
- 海岸の断崖の上に建つ要塞で、複数の砲台と見張り塔を備える。
- 階段状の構造が特徴的で、敵の侵入を防ぐ工夫がされている。
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カリブ海防衛システムの一部
- スペインはカリブ海の植民地を守るため、多くの要塞を築いた。
- サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、その中でも最も完成度の高い要塞の一つ。
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現在も良好な保存状態
- スペイン植民地時代の防衛施設としては、最も保存状態が良い遺産の一つ。
- 現在は博物館として公開され、砲台や監視塔を見学できる。
現在の状況
- 博物館として公開され、キューバの植民地時代の歴史を学べる。
- サンティアゴ・デ・クーバの観光名所として、多くの観光客が訪れる。
- ユネスコの保護のもと、修復作業が進められている。
アクセス
- 所在地:キューバ・サンティアゴ・デ・クーバ
- 最寄り空港:アントニオ・マセオ国際空港(車で約30分)
- 入場料:約5~10キューバペソ(博物館入場料)
まとめ
サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、スペイン植民地時代の軍事建築の傑作であり、カリブ海防衛の歴史を伝える重要な世界遺産 です。現在も良好な状態で保存され、美しい海の景色とともに観光客を魅了しています。
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