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ヴィースの巡礼教会(Pilgrimage Church of Wies) |
ヴィースの巡礼教会(Pilgrimage Church of Wies, Wieskirche)は、ドイツ南部バイエルン州にある18世紀のロココ様式のカトリック教会 で、バロック建築とロココ装飾の最高傑作とされています。巡礼地としての歴史を持ち、1983年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 1738年:農民の女性が涙を流すキリスト像を目撃したとされ、信仰が広まる。
- 1745年~1754年:建築家ドミニクス・ツィンマーマン(Dominikus Zimmermann)によって教会が建設される。
- 18~19世紀:巡礼地として発展し、多くの信者が訪れる。
- 1983年:ユネスコ世界遺産に登録。
特徴
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ロココ建築の傑作
- 白と金を基調とした華麗な装飾、曲線を多用したデザインが特徴。
- 天井のフレスコ画には、天国の光景が描かれ、まるで天井が開かれたような錯覚を与える。
- 祭壇や柱の細かい装飾も精巧に彫刻されている。
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「涙を流すキリスト像」
- 「鞭打たれるキリスト(Gegeißelte Heiland)」という木彫りの像が教会の中心に祀られている。
- 1738年にこの像が涙を流したという奇跡が報告され、多くの巡礼者が訪れるようになった。
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巡礼地としての歴史
- 18世紀から現在に至るまで、多くの巡礼者が祈りを捧げに訪れる。
- バイエルン地方の宗教的中心地の一つとして重要な役割を果たしている。
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「鞭打たれるキリスト(Gegeißelte Heiland)」 |
現在の状況
- 現在も教会として利用され、巡礼者や観光客が訪れる。
- 保存状態が良く、バイエルン州政府とユネスコの支援のもとで維持管理されている。
- 宗教行事やコンサートなどのイベントも開催されている。
アクセス
- 所在地:ドイツ・バイエルン州シュタインガーデン近郊
- 最寄り都市:ミュンヘン(車で約1.5時間)
- 入場料:無料(寄付歓迎)
まとめ
ヴィースの巡礼教会は、ロココ建築の最高峰とされる華麗な内装を持つ巡礼地で、宗教的な歴史と芸術的価値を兼ね備えた世界遺産 です。奇跡のキリスト像とともに、多くの巡礼者や観光客を魅了し続けています。
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