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コルドゥアン灯台(Phare de Cordouan) |
コルドゥアン灯台(Phare de Cordouan)は、フランス西部のジロンド河口に位置する歴史的な灯台 で、フランス最古にして現存する唯一の海上灯台として知られています。壮麗な建築と革新的な技術が融合したこの灯台は、2021年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 1611年:フランス王アンリ3世とアンリ4世の命により建設が開始され、完成。
- 18世紀:ルイ・ド・フーケ(Louis de Foix)らによって改修され、バロック様式の要素が加えられる。
- 1823年:フレネルレンズ(近代灯台技術の基盤となるレンズ)を世界で初めて導入。
- 20世紀:自動化が進むが、歴史的価値を維持するために保存活動が続く。
- 2021年:ユネスコ世界遺産に登録。
特徴
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フランス最古の海上灯台
- 1611年に完成し、400年以上にわたり航海の安全を守り続けている。
- フランス本土と大西洋の境界に立つシンボル的存在。
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優美な建築デザイン
- バロック様式とルネサンス様式が融合した壮麗なデザイン。
- 大理石の装飾、王の紋章、礼拝堂を備えた「灯台のヴェルサイユ」とも称される。
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灯台技術の発展に貢献
- 世界初のフレネルレンズを導入(1823年) し、近代灯台技術の礎を築いた。
- 光が遠くまで届く仕組みが発明され、世界中の灯台に影響を与えた。
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灯台守が管理する現役の灯台
- 自動化が進む中で、現在も灯台守が常駐して維持管理を行っている フランス国内唯一の灯台。
- 訪問者は登ることができ、塔の上からは大西洋の壮大な景色を望むことができる。
現在の状況
- フランス政府とユネスコが協力し、保存活動を継続。
- 観光名所としても人気があり、船でアクセス可能。
- 灯台の内部見学が可能で、歴史や建築に関する展示も行われている。
アクセス
- 所在地:フランス・ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏(ジロンド河口)
- 最寄り都市:ボルドー(車で約2時間、船で灯台へアクセス)
- 入場料:船の料金込みで約30~40ユーロ
まとめ
コルドゥアン灯台は、フランス最古の海上灯台であり、建築美と技術革新を兼ね備えた歴史的な灯台 です。400年以上の歴史を持ちながら、現在も航海の安全を守り続けており、そのユニークな存在が世界遺産として高く評価されています。
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