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アミアン大聖堂(Amiens Cathedral, Cathédrale Notre-Dame d'Amiens) |
アミアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d'Amiens)は、フランス北部のアミアンにあるゴシック建築の大聖堂 で、フランス最大のゴシック様式の教会 として知られています。その壮大な規模、精巧な彫刻、見事なステンドグラスが特徴であり、1981年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 1218年:火災により旧聖堂が焼失。
- 1220年:新しい大聖堂の建設が開始(設計:ロベール・ド・リュザルシュ)。
- 1288年:主要構造が完成。
- 16世紀:尖塔の追加や一部の装飾が施される。
- 18~19世紀:フランス革命や戦争の影響を受けるが、大きな損傷は免れる。
- 20世紀:世界大戦を経て修復が行われる。
特徴
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フランス最大のゴシック建築
- 全長145m、高さ42m(内陣)、内部の天井高はゴシック様式の中でも特に高い。
- 内部面積は約7,700㎡で、ノートルダム大聖堂(パリ)の約2倍の規模。
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精巧なファサードの彫刻
- 西正面にはキリストの最後の審判を描いた壮大な彫刻群。
- 聖母マリア、天使、預言者の像が並ぶ美しい装飾。
- 夜間の光のショー「Chroma」では、建設当時の彩色を再現するプロジェクションマッピングが行われる。
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ステンドグラスと内部装飾
- 13世紀のゴシック様式のステンドグラスが残り、幻想的な光を演出。
- バラ窓や高窓の装飾が美しく、当時の職人技が感じられる。
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聖遺物「洗礼者ヨハネの頭蓋骨」
- 中世以来、洗礼者ヨハネの聖遺物が安置され、巡礼地としても知られる。
現在の状況
- フランスの代表的な観光名所で、多くの巡礼者や観光客が訪れる。
- 保存状態が良く、修復が進められながら歴史的な美しさを維持。
- 毎年、ライトアップショー「Chroma」が開催され、当時の彩色を再現する映像が投影される。
アクセス
- 所在地:フランス・アミアン
- 最寄り駅:アミアン駅(パリ北駅からTGVで約1時間)
- 入場料:無料(塔への登頂は有料)
まとめ
アミアン大聖堂は、フランス最大のゴシック建築であり、精巧な彫刻や美しいステンドグラスが魅力の世界遺産 です。その壮大なスケールと建築美は訪れる人々を圧倒し、現在も文化的・宗教的に重要な場所となっています。
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