2025年2月28日金曜日

世界遺産:イグレシア・デ・クリスト・オブレロ・イ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ルルデス(Iglesia de Cristo Obrero y Nuestra Señora de Lourdes)ー ウルグアイ

Iglesia de Cristo Obrero y Nuestra Señora de Lourdes

イグレシア・デ・クリスト・オブレロ・イ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ルルデス(Iglesia de Cristo Obrero y Nuestra Señora de Lourdes) は、ウルグアイのエスタシオン・アトランティダにあるモダンなカトリック教会 で、スペイン系ウルグアイ人建築家エルナン・リオラサバル(Eladio Dieste) によって設計されました。

この教会は、レンガを用いた独特の曲線デザイン で知られ、2021年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。

歴史

  • 1958年:建築家エルナン・リオラサバル(Eladio Dieste)によって設計・建設。
  • 20世紀後半:独創的な構造と革新的な技術が評価される。
  • 2021年:ユネスコ世界遺産に登録され、ウルグアイの近代建築として高く評価される。


特徴

  1. 革新的なレンガ建築

    • レンガを主要素材とし、波打つような曲線構造の屋根と壁 が特徴的。
    • 柱のない開放的な空間 を実現しており、レンガのアーチとカーブが建物全体を支える。
  2. 独特な構造技術

    • 「セルフサポート構造(self-supporting structure)」 を採用し、鉄筋コンクリートをほとんど使用せずにレンガだけで建物を支えている。
    • 軽量でありながら高い耐震性を持つ 革新的な設計。
  3. 美しい光の演出

    • 小さなガラスの開口部 から自然光が入り、室内に柔らかい光を作り出す。
    • 夜間には内部照明がレンガの壁を美しく照らし、幻想的な雰囲気を醸し出す。
  4. モダニズム建築の代表例

    • 20世紀のラテンアメリカ建築の傑作として、ル・コルビュジエの影響も受けつつ、伝統的なレンガ建築の技術を現代建築に取り入れた 作品。
    • 構造的な美しさだけでなく、建築と宗教の精神性が融合した空間として高く評価されている。


現在の状況

  • ウルグアイを代表する近代建築の観光地 となっており、建築愛好家や観光客が訪れる。
  • 教会として現在も宗教活動が行われており、ミサや礼拝が開かれている。
  • ユネスコ世界遺産として保護され、修復・保存活動が進められている。

アクセス

  • 所在地:ウルグアイ・カネロネス県エスタシオン・アトランティダ
  • 最寄り都市:モンテビデオ(首都)から車で約45分
  • 入場料:無料(ただしミサなどの時間に注意)

まとめ

イグレシア・デ・クリスト・オブレロ・イ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ルルデスは、革新的なレンガ建築と美しい光の演出が特徴の、ウルグアイを代表するモダニズム建築 です。20世紀のラテンアメリカ建築の傑作として、宗教的な荘厳さと建築技術の先進性が融合した世界遺産として評価されています。


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