ニューヨークのラーメン史を語るうえで、決して忘れてはいけない存在があります。
それが Ramen Lab です。
この店を手がけていたのは、日本のラーメン業界ではおなじみの製麺メーカー Sun Noodle。スーパーでも見かける生麺でおなじみのメーカーですが、Ramen Labは単なるラーメン店ではありませんでした。
むしろ、ラーメン好きにとっては実験室。
店名の通り「Lab(研究所)」だったのです。
ここではSun Noodleの生麺を使い、週替わりで異なるシェフや異なるコンセプトの創作ラーメンが提供されていました。
今週は濃厚系、来週は魚介系、その次は日本からの有名ラーメン店とのコラボ――。
訪れるたびに全く違う一杯と出会えるため、何度通っても飽きることがありません。
そして驚くべきはその規模。
店内はわずか8席ほど。
普通なら「知る人ぞ知る小さな店」で終わりそうですが、Ramen Labは違いました。
店の前にはいつも行列。
平日でも並ぶのは当たり前。人気企画の日にはさらに長蛇の列ができ、ラーメンを食べるだけでひとつのイベントのような状態でした。
それでも人々が並び続けた理由はシンプルです。
並ぶ価値があったから。
提供されるラーメンはどれも非常にレベルが高く、毎回新しい発見がありました。気づけば常連客が増え、「今週はどんなラーメンが出るんだろう?」とSNSや口コミで話題になる存在になっていたのです。
ラーメン店でありながら、ポップアップイベントであり、研究所でもあり、ショールームでもあったRamen Lab。
ニューヨークのラーメン文化に与えた影響は決して小さくありません。
現在はその暖簾を見ることはできませんが、多くのラーメンファンが今でもこう思っています。
「あんな店、他に無かった。」
そして願わくば、いつの日かまた。
新しいラーメンとの出会いに胸を躍らせながら行列に並べる、あのRamen Labのような場所がニューヨークに戻ってきてほしいものです。🍜✨🧪
Ramen Lab
70 Kenmare St
New York, NY 10012 (646) 613-7522

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