2016年5月17日火曜日

NYで「ラーメン」Sapporo [CLOSED]



[CLOSED]

今でこそニューヨークには数え切れないほどのラーメン店があります。

豚骨、鶏白湯、家系、二郎系、煮干し系――選択肢に困ることはありません。

しかし、そんな時代が来るずっと前。

ニューヨークで「ラーメンが食べたい」と思った人たちが向かっていた場所がありました。

それが Sapporo です。

タイムズスクエア近くに店を構え、長年にわたってニューヨークのラーメン文化を支えてきた老舗。

今の若いラーメンファンには想像しにくいかもしれませんが、一昔前のニューヨークでは、

「ラーメン=Sapporo」

と言っても決して大げさではありませんでした。

日本食レストランはあっても、本格的なラーメン専門店はまだ少なかった時代。

日本人駐在員、留学生、旅行者、そしてラーメン好きのニューヨーカーたちが、この店を目指して集まっていました。

当時は今のようにSNSで新店情報を追うこともありません。

「ラーメンが食べたいならSapporoへ。」

それがニューヨークの常識だったのです。

しかし時代は変わります。

一風堂をはじめとする有名店が進出し、本格的なラーメンブームが到来。

さらに日本の人気店や実力派の新店舗が次々と登場し、ニューヨークのラーメン市場は世界有数の激戦区へと変貌しました。

その結果、かつて絶対的な存在感を放っていたSapporoも、時代の波には抗えませんでした。

そして気が付けば、長年そこにあったはずの店は静かに姿を消していました。

今思えば、当時のラーメンを現在の基準で評価すれば、もっと洗練された店はいくらでもあるでしょう。

それでもSapporoには、数字やランキングでは測れない価値がありました。

ニューヨークでラーメンがまだ特別な存在だった時代。

寒いマンハッタンの夜に湯気の立つ一杯をすすった記憶。

友人との待ち合わせの前に立ち寄った思い出。

仕事帰りにふと恋しくなったあの味。

Sapporoは単なるラーメン店ではなく、多くの人にとってニューヨークの思い出そのものだったのかもしれません。

今はもう暖簾を見ることはできません。

それでも、昔からニューヨークで暮らしてきたラーメン好きたちの心の中には、今でもこう刻まれているはずです。

「ニューヨークのラーメン史は、Sapporoなしでは語れない。」 🍜✨🗽


Sapporo
152 W 49th St
New York, NY 10019
Phone number(212) 869-8972

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