2025年11月24日月曜日

10/25/2025 台湾帰省旅行 九日目・台北から沖縄 - Taiwan Homecoming Trip: Day 9 - Taipei to Okinawa

 

台湾9日目――空はまるで雨が降ったりやんだりの気まぐれ天気。そんな中、「今日、ほんとに飛行機飛ぶよね…?」という一抹の不安の中で桃園空港へ向かうのであった。雨よ、頼むから“離陸キャンセル”だけは押さないでくれ…!


淡水から桃園国際空港までの道のりは――まずMRTレッドラインで「台北駅」へ、そこからAirport Expressに乗り替えで、所要時間は約1時間45分。でももう9日目の私は違う。初日は「路線図って何!?」レベルだったのに、今や台北MRTを乗りこなす達人。乗り換えも余裕の表情でスチャッと決める。

桃園国際空港に到着!出国検査もスムーズに突破し、「あれ?私って実は旅のプロ?」と勘違いしそうなくらい順調。そしてここから――人生初の沖縄へ、いざ出発!心の中ではドラマの最終回みたいに「See you, Taiwan!!」と手を振りつつ、実際の私は重い荷物を背負いながらゲートへ小走り。台湾よ、また会う日まで!また5日後に会いましょう~。


桃園空港から那覇空港までは、なんと約1時間半弱。……え、ちょっと待って。淡水→桃園空港より短くない!?「海外旅行!」って気合い入れてきたのに、体感としては「ちょっとコンビニ行ってくるわ」レベルの距離感。沖縄、想像よりめちゃくちゃ近いじゃん。これはもはや“ご近所さん”扱い。


そしてついに――沖縄に上陸!人生初の沖縄、そして日本自体もなんと15年ぶり。その結果、気持ちはこんな感じ。「ただいま日本!」+「はじめまして沖縄!」= 謎のハイブリッド感。なんか、実家に帰ってきたのに家具の配置が全部違う…みたいな不思議さ。右も左も分からない沖縄だけど、とりあえず言葉は100%通じるから――まぁ、最悪迷っても「すみませ〜ん!」って言えばどうにかなるでしょ。


那覇空港から無事にゆいレールに乗車!はい、もう“知らない土地で電車に乗る恐怖”なんて卒業しました。私レベルになると、初めての街でもスッと改札を抜けて「あ、こっち方面ね」と知ったかぶりできる域に到達。そして車内をふと見上げると――そこには堂々と輝く広告、「こんにち…うんこ?」まさかの初沖縄、初ゆいレールでウン◯に見守られるとは思わなんだ。そんな心のツッコミを胸に抱えながら、これから5日間お世話になるホテルへGO!

ついに今回の拠点、「アパホテル(那覇松山)」に到着!よし、チェックインして沖縄ライフ開幕――と思いきや。ホテルへ向かって歩いている途中、何度も聞こえてくる謎の声。「いい子いるよ〜!」「寄ってかない〜?」え、私そんな“スカウトされそうな雰囲気”出してた!?後で知った衝撃の事実――この松山エリア、飲み屋&ウフフ系のお店がズラリと並ぶ、沖縄でも屈指の“夜が濃い”街だったらしい。治安もワースト級との噂。そりゃ声もかけられるわ。でも私、そういう世界とは無縁なので大丈夫。(たぶん。いや、きっと。いや絶対。)というわけで今日はビビりながら早めに撤退。明日からの沖縄大冒険に備えて――即・就寝!

10/24/2025 台湾帰省旅行 八日目・淡水紅毛城、北投、Taipei 101 - Taiwan Homecoming Trip: Day 8 - Fort San Domingo, Beitou, Taipei 101


Hobe Fishing Harborから見る淡水川

台湾8日目。台風のピークは過ぎ、強風も次第におさまってきたものの、天気は依然として雨が続いていた。明日からは沖縄へ向かう予定があるため、台湾で観光できる時間も残りわずか。そこで今日は、淡水で歴史に触れられる「紅毛城」、温泉地として知られる「北投」、そして台湾を象徴する存在ともいえる「Taipei 101」を巡ることにし、盛りだくさんの一日を過ごすことにした。

「紅毛城(Fort San Domingo)」

今回まず向かったのは、淡水にある「紅毛城(Fort San Domingo)」。ひと言でいうなら——「歴史、詰め込みすぎのスーパー要塞」。なんと17世紀から現在まで、スペイン → オランダ → 清朝 → イギリス → 日本 → アメリカ/オーストラリアと、まるで“世界リレー”のように次々と支配&利用され続けてきた場所。この経歴だけ見ると、「転職回数、多すぎじゃない?」と言いたくなるほどの多国籍キャリア。“歴史ドキュメンタリーの中を散歩している”ような気分になり、思った以上に勉強になるスポットだった。


「紅毛城(Fort San Domingo)」をあとにし、「北投」に向かう前にちょっと寄り道。せっかくなので「淡水」の街を探索することにしました。この淡水という町、川と海に面しているせいか――“景色よし・歴史よし・食べ物よし”の三拍子そろい踏み。週末にもなれば観光客で大にぎわいになる人気スポットで、雰囲気としては「歩くだけで楽しめるテーマパーク」。しかも今いる場所からめちゃくちゃ近いのに、楽しめるポイントがゴロゴロしていて、「ここ、近場なのにポテンシャル高すぎない?」とツッコミたくなるレベル。移動前の寄り道のつもりが、淡水だけで1日使える説が濃厚に浮上した瞬間でした。

ここから一日が長丁場になることを見越して、まず立ち寄ったのは「台灣G湯-淡水總店」。作戦名は――「まずは腹を満たせ。」先日あまりにも美味しすぎて感動した「雞肉飯」。その記憶が忘れられず、ここでも迷わずオーダー。そしてひと口。「はい、優勝。」やっぱり美味しい。ブレがない。裏切らない。雞肉飯、どこで食べてもクオリティ高すぎでは?

ここから向かったのは、「淡水」からMRTで約30分。温泉地として名高い――「北投」!歴史でも歩き回り、胃袋もフル稼働させたあとは、いよいよ本日のテーマが発動。「身体、リセットしたい。」そう、まずは温泉で疲れを解きほぐして、自分自身を癒やすターンに突入。観光もグルメも大事だけど――とりあえず今は、温泉がいちばんのご褒美。

「北投」駅を出てまず目に飛び込んでくるのは——日本統治時代につくられた、レトロ感満載の“昔の駅舎”。今は温泉地の案内所として活躍中で、建物自体が、「ようこそ北投、温泉の歴史はここからだよ」と無言で語りかけてくる感じ。駅を降りた瞬間に歴史を浴びられるあたり——北投、いきなり温泉じゃなくて“雰囲気”で先に温めてくるタイプだった。

そして最初に向かったのは「北投溫泉博物館」。正直、「温泉の博物館って、一体何を展示するの?」と半信半疑だったのですが——入ってみてびっくり。館内では「北投」が温泉地として歩んできた歴史をしっかり学べるうえに、建物自体がどこか温泉情緒をまとっていて、まるで当時の雰囲気にタイムスリップしたような感覚に。さらに休憩できるリラックススペースまであり、「え、ここ…想像以上に楽しめるぞ?」という予想外の発見。

次に向かったのは、湧き出す温泉が見られることで有名な「地熱谷」。…なのですが——正直、事前情報ゼロ。「地熱?谷?つまり何?温泉がある渓谷?蒸気のテーマパーク?」と頭の中はクエスチョンマークだらけのまま現地へ突入。どんな景色が待っているのか、癒しなのか、恐怖なのか——まったく想像できないドキドキ感を抱えながら向かった。

おお、着いてみてようやく理解。「あ、ここ…巨大な“温泉の源泉ビュー”スポットなんだ。」この場所から、もくもくと湯気が立ち上り、まるで大地が「はい、ここから湧いてます!」と自己申告しているかのよう。もちろんここで温泉に入れるわけではないのだけれど、立ち上る蒸気と熱気がじんわり伝わってきて、“露天風呂の入口だけ味わってる気分”。見ているだけなのに、なぜかちょっとリラックス。


時間の都合上、「北投」では“温泉を眺めて温泉気分だけ味わう”という体験で終了。名残惜しさを背中に引きずりつつ——次の目的地は、ドドンと「Taipei 101」!温泉でほっこりから、いきなり超高層ビルへ。この流れ、まるで「癒し → 近未来」というジャンル急転換ツアー。ここからは台湾の象徴に一直線!

MRTで「Taipei 101」へ向かう途中、たまたま乗り込んだ車両がなんと——北投温泉テーマ車両!車内の半分くらいが温泉推しのデザインで、壁も床も広告感満載。まるで、「走る温泉PR館」といった雰囲気。電車なのにほんのり温泉気分。移動中の思わぬ小さな癒しとなった。


ついに今日の最終目的地へ到着。「Taipei 101」!!!その巨大なタワーを目の前にした瞬間、思考がフリーズ。「デカっ!!!!!」高さも迫力も桁違いで、近づけば近づくほど「これ、建物?武器?」ってレベルの威圧感。そして周りを見渡してさらに衝撃。めっちゃ未来。光るビル、ピカピカの街並み、オシャレすぎる空気感。「ここ本当に台湾!?間違えて宇宙都市に来た?」さっきまで温泉に囲まれてたのに、急にサイバーパンク感100%の近未来エリア。台北の中でも別次元すぎて、思わずひと言。「ここ、どこ。」しかしその違和感すら含めて圧倒的。

Taipei 101からの夜景

Taipei 101の圧にやられたその瞬間、心の中でスイッチが入った。「もうこうなったら——登るしかない!!」そして展望台の扉が開いた瞬間——夜。闇。光。絶景。眼下に広がるのは、台北まるごと宝石箱みたいな夜景!!!街がキラキラ光っていて、光の川が走っていて、ビルが星みたいに瞬いていて——思わず心の声が飛び出す。「台北……すごっ……!!!」

86階の絶景に感動しながら、ふと脳内に浮かんだ欲望。「もっと上なら…もっとスゴい夜景が…!」その甘い期待に背中を押され、別料金をシュッとお支払い。いざ、101階・最上階へ!そして扉が開いた瞬間――夜景、ほぼ一緒。さらに追い打ち。スペース狭い、店もない、土産もない、・やることゼロ。ここで心の結論が静かに確定した。「別料金、必要なかった。」


【謎の巨大物体】まさかのラスボス、出現。展望台を降りる途中、視界にドーン!と現れた巨大な黄色い球体。説明によると——チューンド・マス・ダンパー(調心質量阻尼器)。台風や地震の揺れを抑えるためにビルの中に仕込まれた超重要装置らしい。しかも驚愕の事実。「この装置を見られるの、世界でここだけ。」え、そんな貴重なん!?夜景よりレアなん!?そのインパクトに圧倒されながらじっくり眺めてみると——めちゃくちゃデカい。めちゃくちゃ重そう。めちゃくちゃ存在感バケモノ級。でも、そこでふと湧き上がる純粋な疑問。「……これ、どうやってここに運んだ?」考えれば考えるほど謎は深まるばかり。揺れを抑える装置なのに、脳内は疑問で揺れまくり。

長い階層を降りて、ようやく地上へ帰ってきた。ふと振り返ってみる。そこには——霧に包まれ、光をまとった Taipei 101。さっきまで中にいたはずなのに、外から見るその姿はまるで別人。「え…さっきよりカッコよくなってない?」夜の霧がライトアップをまとって、タワー全体が幻想的に輝いて見える。夜の101、反則級の美しさ。そして気づく。今日のスタートは、淡水の「紅毛城」。そこから温泉地の「北投」、そして「 Taipei 101」。全部合わせてフルコース。そして最後に心に残ったのは——「無事に終わった。最高だった。」そうして台湾観光のロングラン1日は、静かに幕を下ろしたのであった。

2025年11月19日水曜日

10/23/2025 台湾帰省旅行 七日目・九份老街、瑞芳、猴硐貓村 - Taiwan Homecoming Trip: Day 7 - Jiufen Old Street, Ruifang, and Houtong Cat Village

 

台湾滞在7日目。そして――嵐の中の大逆転ドラマが始まる。今まさに台湾を通過中の台風。昨日がピークだと思っていたけれど…まだ全然、現役バリバリで暴れてる。雨はドシャドシャ、風はビュンビュン。しかし!ここで突然ひらめいた。「この天気…観光地ガラ空き説、あるんじゃない?」天気が悪いなら、むしろチャンス!そう思った瞬間、謎の冒険スイッチがオン。目的地は大人気スポット――「九份」と「十分」!観光客でごった返すはずの場所に、台風を味方(?)につけて突撃する作戦だ。ただし旅にはお約束がある。予定通りに進むことは、まずない。果たしてこの嵐の中、無事に九份&十分にたどり着けるのか!?


まずは淡水駅から――“九份への壮大な旅”が静かにスタート。目指すは台湾交通の心臓部、「台北車站」!台北車站に到着したら、駅から歩いてすぐのバス乗り場へ。そこで乗るのが、九份行きのバスTaiwan Tourist Shuttle 965」!965に飛び乗って九份へ一直線!…の予定。


【事件発生】早く着きすぎた。時間に余裕をもってバス停に到着。しかし時刻表を見た瞬間――「発車まで、めっちゃ時間あるやん。」まさかの待ち時間ミッション発動。このまま雨風に吹かれながら立ち尽くすのか…。そこで目に飛び込んできたのが、バス停の真正面に鎮座する建物。「國立臺灣博物館 鐵道部園區」どうやらここ、日本統治時代に建てられた歴史的建造物が残るめちゃ渋いスポットらしい。というわけで急遽、“九份行きバス待ち → 歴史ツアー”という予定表にないサイドクエストへ突入!館内には貴重な展示がズラリ。気づけば、**「ただの暇つぶし」のつもりが、「普通に勉強になるやつ」に進化。待ち時間がまるで有意義な寄り道イベントに!

National Taiwan Museum Railway Department Park
國立臺灣博物館鐵道部園區
No. 2, Section 1, Yanping N Rd, Datong District, Taipei City, Taiwan 103


いざ、965バス出撃!博物館という思わぬ寄り道クエストをクリアし、ついに本命ステージへ――「965バス、無事乗車ッ!!」ここから約1時間半、九份へのロングドライブがスタートする。座席に腰を下ろしながら、「よし、あとは乗ってるだけのイージーモードだな。」と油断したその時――車窓に広がった光景がヤバかった。バスが川沿いを通りかかった瞬間、視界に飛び込んできたのは…“水位MAXの暴れ川”!!川の勢いを見るだけで、「あ、今回の台風、本気出してる…」と背筋がゾワッ。観光バスに乗ってるはずなのに、なんだか災害ドキュメンタリーを生中継で見てる気分になってくる。果たしてこのバス、無事に山道を駆け抜けられるのか――!?


ついに到着ッ!!天空の街・九份、見参!見下ろせば、眼下には壮大な景色がドーン。思わず、「これ、ポストカードの中やん…」と呟くレベルの絶景。もし晴れてたら――たぶん美しすぎて感動のあまり、その場で転生してたかもしれない。それでも、この景色は圧倒的。


九份に到着したあと、いよいよ本丸――「九份老街」の入口へ。そして、ついにその入り口アーチをくぐった瞬間――世界、切り替わった。気分は完全に「現実 → 九份ワールド」への瞬間転送。しかも外は雨がゴウゴウ降り続けているのに…老街の中はまさかのフル稼働モード。細い路地には人、人、人。さらに店の明かりがキラキラ光っていて、とんでもない活気。「さあ、九份探検クエスト…開始だ!」と心の中で宣言。


ここが九份老街――まさかの“徒歩限定ステージ”。九份老街に足を踏み入れてまず思ったのはとにかく道が細い!もはや“人間専用すきま通路”。その狭い一本道の両脇には、食べ物屋さん&お土産屋さんがぎゅうぎゅうに並んでいて、誘惑レベルは最大値。しかも悪天候真っ只中だというのに、人・人・人!しかも……問題は足元。道は石畳で、しかもガッツリ坂道。雨が降ると“高難度すべり台ステージ”に早変わり。ちょっと油断したら、予期せぬスライディングが発動しそう。というわけで、魅力満点の老街を楽しみつつも、歩行スキルLv.99が求められる激ムズコース。「絶景・グルメ・雨天アスレチック」九份はまさかの三種盛りだった――!

いまや九份といえば、人!グルメ!インスタ!の大人気観光地。しかし――実はそのルーツ、めっちゃ渋い。なんと九份は、石炭で栄えた“ガチ鉱山タウン”だったのだ!観光の途中でふと立ち寄ったのが、鉱山の入り口(鉱山跡)。その瞬間、空気がガラッと変わる。さっきまでお祭りみたいに賑やかだったのに、ここだけ一気に歴史スイッチON。かつてこの場所で、石炭を求めて人々が働き、町が熱気と夢で溢れていた――そんな過去が、ドンと迫ってくる感じ。九份はただの観光地じゃない。グルメだけじゃなく、歴史まで味わうことになるとは…まさかの“深堀り体験”だった――!

鉱山入口のそばには、当時、採掘した石炭を運ぶために使われていたという歴史的トンネルがドーンと残っていた。中はめちゃくちゃ狭い!車一台ギリギリ通れるレベルで、しかも光ゼロに近いガチ暗闇モード。しかも壁や天井がゴツゴツむき出しで、見た目が「今にも崩れますけど何か?」みたいな雰囲気。トンネル、怖すぎ。


あの炭鉱の入口とトンネル、実は九份のにぎやかな老街からけっこう歩いた先にポツンとある。つまり――「そこそこ遠い。まあまあ疲れる。」そのせいか、観光客の姿はほとんどナシ。今までの人混みが嘘みたいに、シーン……。ここはまるで別世界。風の音と足音だけが響く、しっとりムード。まさに九份の隠れオアシス。観光地の裏側で、静かに過去に思いを馳せられるこの場所――九份の“穴場中の穴場”と言っていいだろう。

九份をひと通り歩き回り、「いや〜満喫したわ!」と勝者の顔で坂道を下っていたその時。「阿妹茶樓(あめいちゃろう)!!!」そう、“千と千尋の神隠しのモデルって噂の超有名スポット”をまさかのスルー寸前。「九份に来て阿妹茶樓を見ない=ラーメン頼んで麺だけ残すレベルの罪」これはいかん。完全にアウト。慌てて周囲を見渡すと、ちょうど日本人観光客を発見!心の中で土下座しながら場所を尋ね、ダッシュ気味に向かった結果――無事、阿妹茶樓に到着ッ!!建物を前に「あ、これ絶対ネットで見たやつ。」と感動が爆発。これで九份観光、コンプリート達成!満足度100%。悔いゼロ。さぁ次のステージ「十分」へGO——!!……と思ったその瞬間。ここでまさかの“予想外イベント”が発生。


次なるステージ「十分」へ向けて、意気揚々とバス停に到着。スマホ片手に運行スケジュールをチェック——その瞬間、心が停止。「次のバスまで……1時間半。」いやいやいやいや。バスが来なきゃ移動不可。完全に“足を封じられた状態異常”。ここで選択肢は1つ。「九份老街、まさかの逆戻り。」さっき「満喫した!」ってドヤ顔で締めた老街に、引き返すことに。こうして九份編はまさかの延長戦突入!九份、まさかの2周目。ちゃんと十分へ行けるのか!?

時計をにらみ続けること1時間半。風に吹かれ、雨に濡れ、心が削られ——「え、あれ…?来た…?来たよね!?」待ちに待ったバスに乗り込んだ瞬間、もうそれだけでエア優勝。こうしてバスは山道をゴトゴト下り、たどり着いたのはふもとの町——「瑞芳(Ruifang)」ここでバスを降り、次なる手段は電車。「瑞芳 → 電車 → 十分」次はレールの旅へと突入!果たして今度こそスムーズに行けるのか!?それともまたイベント発生か!?

瑞芳駅に到着し、ついに念願の“平渓線っぽい電車”に乗車!「よし!十分まではレールに身を任せるだけ!」と肩の力が抜け、完全に安心モード。と、その時。ふと目に入った行先表示。「ん?……十分じゃないやん!!!!」気づいた次の瞬間、反射的に電車からジャンプ退避!改札へ猛ダッシュし、駅員さんに質問。「十分って、どう行けばいいですか!?」返ってきた答えはまさかの一言。「電車じゃ行けません。バスに乗ってください。」え?バス?Google Mapは電車ルートって言ってたよ?「情報源:Google」 vs 「現場のプロ:駅員」まさかの矛盾バトル開戦。理由は不明。台風で運休だったのか…そもそもルートが違ったのか…とにかく1つだけ確かなことがある。「今の俺、完全に迷子。」こうして“レール旅”は秒速終了。


駅員さんの「バスで行ってね」指示を信じて、すぐさまバスの時刻表をチェック。その瞬間、目が点になる。「次の十分行き……2時間半後。」しかも外は夕暮れタイムに突入中。黄昏+台風+2時間半=「十分老街?無理ゲー。」泣く泣く目的地を断念し、切り替えて“瑞芳観光”へシフトチェンジ。しかしここで、さらなる衝撃。歩けど歩けど……なんもない。ネオンもない。人もいない。店もほぼ閉まってる。田舎だからなのか、台風だからなのか、もはや答えは風しか知らない。けれど——瑞芳の町は想像をはるかに超える“静寂モード”。


観光的にはほぼ息していない瑞芳の街。人もいない。店も暗い。活気ゼロ。そんな絶望の中、駅前でキラッと発見。ミニ夜市。規模は小さい。でも今の自分にはオアシス120%。とりあえず腹ごしらえ開始。もち米の香りに救われつつ、スマホで情報収集。すると、突如画面に出てきた文字。「猴硐(ホウトン)……猫の村」猫の村!?すぐ隣!?今ここから行ける!?その瞬間、「十分ルート:完全封鎖」しかし「猫ルート:大開通」運命がドアを叩いた。「行くしかないだろ!!!」というわけで急遽、旅は大転換。次の目的地は――「猴硐(ホウトン)」!まさかの“猫の村”クエスト、爆誕!!

さっきまで十分にフラれて落ち込みムードだった旅。しかし今回は——電車、普通に来た!普通に乗れた!普通に着いた!!もはやそれだけで感動レベル。そして降り立った駅名は……「猴硐(ホウトン)」そう、噂の猫の村ッ!!!急に決まった目的地なのに、駅に降りた瞬間からテンションが爆上がり。もう期待が胸で大暴れ。「どこ見ても猫!触れても猫!写真撮っても猫!」そんな理想郷がこの先に広がっている……はず!

ついに降り立った憧れの地——猫の聖域・ホウトン!胸はワクワク、顔はニヤニヤ、テンションはすでに猫カフェ満席状態。……と思った、その瞬間。村を見回して固まる。真っ暗。いや、マジで真っ暗。ブラックアウトレベルの闇。さらに追い打ち。人影ゼロ。まるでエリア全体がログアウトしたみたいな静寂。「え、ここ猫の村だよね?猫どころか人もいないんだけど!?」期待してたのは、猫わんさか天国モードだったのに、実際はホラー映画の導入シーン。まさかの静寂に、心の中は大混乱。テンションMAXだったさっきの自分にそっと伝えたい。「落ち着け。ここ、想像と違うぞ。」果たして猫はどこにいるのか!?この村、生きてるのか!?そして私の期待は報われるのか!?

真っ暗なホウトンの村を歩き回りながら、心のどこかでこう思っていた。「大丈夫、大通りに行けば賑わってるはず!」しかし——進めど進めど、シーーーーーン。聞こえるのは自分の足音と風の音だけ。そんな中、ふと視界の端に動く影。猫。また歩くと——猫。さらに別の角を曲がると——猫。「猫はいる!!!!」しかし!!!!!店は全部死んでいる!!!!観光施設、閉店。お土産屋、閉店。飲食店、閉店。村のテンション、限りなく0。調べた結果、どうやら台風のせいで観光客がほぼ来なかったため、村ごと全店オフライン。かつてSNSで見た猫×観光客×ワイワイな“猫の街”のイメージはどこへ。期待はズタズタ、でも心の中でひとこと。「今日は猫より静けさに癒されたわ……」


誰もいないホウトンの村をあとにして、そっと台北へ戻ることにした。人も店も灯りもない猫の村。まるでエンディング後のステージのような静けさの中で、今日一日の出来事がじわっと頭に浮かぶ。予定では――九份 → 十分のはずだった。蓋を開けてみれば――九份2周 → 瑞芳静けさ → 猫村ホラー。もはや台本を書いたのは台風。しかし振り返ってみると、全部、“悪天候だからこそ出現したレア体験”。思い通りにいかない。でもそれこそ旅の醍醐味であり、スパイスであり、「予定通り」が負け、「予想外」が勝つ日もある。そして不思議なことに、胸の奥にひとつの新しい感情が生まれていた。「次こそ晴れの日に、もう一度来たい。」そう思えた時点で、今日の旅はすでに成功だったのかもしれない。結論——この一日、“十分”以上に価値あった。

2025年11月18日火曜日

10/22/2025 台湾帰省旅行 六日目・台風通過 - Taiwan Homecoming Trip: Day Six - Typhoon Passing Through

 

台湾6日目。外に出た瞬間に一言——「え、ここ台北?それともウォーターパーク?」台風はまさに絶賛フルパワー。風はビュンビュン、雨はバシャバシャ。気づけば道端の看板が倒れてるし、その様子を見た瞬間に悟った。「あ、今日外出したらヤバいやつだ。」ということで無理は禁物。せっかくの旅行なのに、まさかの自室ステイ決定。外では台風が大暴れしてるのに、部屋の中ではこちらも負けじと“静寂という名の引きこもり”を発動。結論——今日のアクティビティは「台風が去るのを見守る会」。そんな、ある意味ドラマチックな一日の幕が開いたのであった。

朝ごはんは、昨日買っておいた「粽子(ちまき)」。台風で外がドラム式洗濯機みたいに回ってる中、家の中ではひっそりと“モーニングちまき会”を開催。ひと口パクッ。……えっ、うまっ!?思わず台風の風より速く二口目に突入。この瞬間に確信した。「台湾、ご飯ガチャSSR率100%。」嵐ゴーゴー、部屋はしーん。でも胃袋だけは祝祭モード。そんな、“外は大荒れ・心はほっこり”な最高にシュールな朝となったのであった。

今日は「何もしない大人しくする日」で過ごすつもりだった。予定ゼロ、行動力ゼロ、やる気は雲より高くどこかへ飛んでいった状態。とりあえず念のため近所の市役所に電話してみると——「通常どおり開いております!」……え、強っ。外は『台風 vs 地球』みたいになってますけど?その返答を聞いた瞬間、心の中で鳴り響くミッション開始のBGM。「用事、片付けろ。」さっきまでのんびりモードをしていた私が、まさかの出動要請。完全静止モードから急に動き出すことに。こうして「今日は絶対にゴロゴロする日」のはずが、気づけば台風の中、市役所へ向かうことが決定。まさかの強制クエスト発生である。

市役所に着いてみたら――ガラ〜ン。人がいなさすぎて、思わず「え?今日、私が市長?」って確認したくなるレベルの貸し切り感。館内BGMより静か。もはや図書館以上、無人島未満。職員さんたちも暇だったのか、対応が異常にやさしい。「丁寧」「親切」「フルサービス」の三拍子。ちょっとしたVIP扱い。ところが手続き中、事件発生。中国語入力用キーボード、登場。……入力方法、ゼロ理解。画面の前でフリーズ。気づけば自分が一番静止していた。しかし職員さんが優しく気づいてくれて、まさかの代打入力。そのおかげで手続きはスムーズに完了。結論——外は嵐、館内は静寂、心はほっこり。

市役所のミッションを華麗にクリアし、「よし、あとは帰るだけ!」と出口へ向かう途中——ふとトイレに立ち寄ったら、そこに現れたのは…まさかの和式トイレ。思わず二度見。いや、三度見。心の声が全力で叫ぶ。「タイムスリップ装置、ここにあった。」最後に見たのいつ?ってレベルの懐かしさ。一瞬、「チャレンジしてみる?」と自分に問いかけてみたけど…膝に自信ゼロ。姿勢に自信ゼロ。そして何より成功率ゼロ。脳内シミュレーションの結果——「今回は撤退が最適解。」ということで、用は足さず静かに退室。懐かしさと動揺が同時に押し寄せる、予期せぬイベントとなったのであった。


帰る前、時差ボケのせいか体内時計が完全にバグっており、お腹だけリアルタイムNY時間。
中途半端なタイミングで突然「ご飯くれ」コール発動。そこで視界に飛び込んできたのが——「サイゼリヤ」日本ではおなじみらしいけど、私にとっては初見の新キャラ。せっかくだし入店。「安いって噂は聞いたことあるし…まぁ軽くね?」なんて余裕ぶって着席。そして料理を一口。……え?「うまッッ!!!」脳が一瞬フリーズ。外は台風で暴風雨なのに、口の中だけイタリアの晴天。その瞬間、心の声が叫ぶ。「この値段、バグってない?」コスパの概念が崩壊し、満足度ゲージが一気にMAX。まさか旅行中に“初サイゼ”で感動するとは思わず。

マンションに戻った私は意気揚々。Free Wi-Fiあるし、今夜は仕事バリバリ進めちゃうぞ!」──と、やる気だけはフル充電。さっそくPCを開いて接続。……数秒後。ページが開かない。まだ開かない。永遠に開かない。読み込みゲージは1ミリずつ進み、まるで回線が牛じゃなくてカタツムリに肩車されて移動してるレベル。動画なんて論外。メールすら霞のように届かない。もはや「インターネット(仮)」状態。他に接続手段もなく、選択肢はただ一つ。低速に心を無にして従う。クリック → 待つ、クリック → 待つ、クリック → もはや瞑想。今日の締めくくりは、作業というより「忍耐力トレーニング」。外では台風がビュンビュン。部屋ではWi-Fiがトロトロ。まさに——暴風100km/h vs 通信速度0.0001Mbps。どっちも容赦なし。台風は「外出禁止」を強制し、Wi-Fiは「仕事禁止」を強制し、気づけば私は“待つことに全振りした一日”を生きていた。こうして、嵐と低速を乗り越えるという謎のサバイバル修行のように、1日は静かに幕を閉じたのであった。

2025年11月17日月曜日

10/21/2025 台湾帰省旅行 五日目・松山市 - Taiwan Homecoming Trip: Day Five - Songshan District

 

台湾に来て五日目。外は台風の影響で激しい風と雨が続き、まさに最悪といえる天気だった。本来なら外出をためらう状況だったが、市役所に連絡して確認したところ、この悪天候でも通常どおり開いているとの返答を受けた。そこで用事を済ませるため、私の実家がある「松山市」へ向かうことにした。台風の中での移動という思いがけない展開となったが、やるべきことを果たすために足を進める一日が始まった。


「松山市」へ向かう途中、まず立ち寄ったのは「雙連駅(Shuanglian)」近くにある「雙連街魯肉飯」だった。台風の中で移動する前に、ひと息ついて腹ごしらえをしておこうと考え、ここでランチをとることにした。暖かい魯肉飯で少し元気を取り戻しつつ、次の目的地へ向かう準備を整える時間となった。

ここで特に楽しみにしていたのが「鶏肉飯(ジーローハン)」だった。ご飯の上に味付けされた鶏肉がたっぷりとのっており、ひと口食べるとあっさりしながらも驚くほどしっかりとした旨みが広がる。台湾といえば「魯肉飯(ルーローハン)」が有名だが、この鶏肉飯もそれに劣らない美味しさで、思わずその存在を見直してしまうほど。控えめな見た目ながら確かな実力を感じられる一品で、心からおすすめしたくなる味だった。

美味しそうなメニューが多かったため、つい頼みすぎてしまったような気もしたが、結果的にはすべてきれいに完食した。そして会計をして驚いたのは、これだけ注文して合計がわずか600NT$(米ドルで20ドルほど)だったことだ。このボリュームと満足感でこの価格とは、あまりにも安すぎるのではないかと感じてしまうほどのコストパフォーマンスだった。


美味しいランチで満足感に包まれたあと、気持ちもすっかり前向きになり、次の目的地へ向かうことにした。移動手段にはバスを選び、そのまま「松山市役所」へ向かって出発した。食後の落ち着いた時間とともに、次の用事へ向けて気持ちを切り替える移動となった。

ちなみに台湾のバスについてひと言触れておきたい。時刻どおりに到着し、Easy Card(悠遊カード)さえあれば乗車も簡単でとても便利だという点は申し分ない。しかし乗ってみて気づいたのは、その運転が驚くほど荒いということだ。発進やブレーキ、カーブの動きが力強く、まるでスリルのある乗り物に乗っているような感覚になる。しかもこれは偶然ではなく、私が台湾で乗ったどのバスにも共通していた印象だった。便利さと同時に、思わぬ迫力も味わうことになった交通手段である。


バスに揺られて約30分ほどで、目的地である「松山区役所」に到着した。ここではいくつか済ませなければならない用事があり、その手続きや確認に追われる時間は思った以上に大変だった。観光とは違う現実的なタスクに向き合う場面となり、気持ちが引き締まるひとときとなった。

市役所を見て回ると、婚姻届を提出しに来た人たちのために、華やかに飾り付けられたスペースが設けられているのが目に入った。明るく可愛らしい装飾が施されており、まるでフォトスポットのような雰囲気で、ここで写真を撮れば記念としてだけでなく、インスタ映えする一枚になりそうだと感じられる場所だった。


市役所での用事を無事に済ませたあと、そのまま足を向けたのは近くにある夜市だった。訪れたのは、地元の人たちにも人気があるという「饒河街觀光夜市(Raohe Night Market)」。書類手続きに追われていた昼間とは気分を切り替え、にぎやかな夜市の雰囲気へと身を移すことにした。


しかし夜市に到着してみると、台風の影響は想像以上に大きかった。屋台の多くが営業しておらず、人影もまばらで、本来のにぎわいはすっかり姿を消していた。楽しみにしていただけに、その静けさがひときわ残念に感じられる光景だった。

夜市を後にし、次に向かったのは従兄が運営している歯科診療所だった。実は私が台湾に来ていることを彼にはまったく知らせておらず、今回は完全なサプライズ訪問となった。突然訪れたため、受付では「ご予約は?どなたですか?」と戸惑われてしまったが、しばらくして私の顔を見つめた従兄が気付き、驚いた表情を浮かべた。なんと、彼と会うのは約20年ぶりの再会だった。思いがけないタイミングで実現した再会に、驚きと懐かしさが入り混じるひとときとなった。


そして次に向かったのは、いよいよ台湾にある私の実家だった。なんと、この家に戻るのは実に44年ぶり。家の前に立った瞬間、長い年月を経て帰ってきたという実感が湧いてくる——はずだったのだが、まず頭に浮かんだのは別の疑問だった。「以前の記憶と比べて、外装がずいぶんきれいになっているのではないだろうか?」思い出の中にある家とはどこか印象が違い、まるでリフォームされて新しく生まれ変わったかのような姿に驚かされる。44年ぶりの再訪は、懐かしさとともに予想外の変化を感じる瞬間となった。

44年ぶりに実家のアパートへ足を踏み入れると、懐かしさが一気に押し寄せ、胸がいっぱいになった。空気の匂いや建物の雰囲気が、幼い頃の記憶を次々と呼び起こしていく。その中でふと思い出したのは、子どもの頃、アパートの奥にある部屋がなぜか怖くて、ほとんど近寄れなかったという不思議な記憶だった。理由は覚えていないものの、当時の自分が感じていた小さな恐怖と、それを避けていたことが鮮明によみがえり、懐かしさとともに笑みがこぼれる瞬間となった。


アパートの中で懐かしさに浸っていると、同じ建物に住む従弟が訪ねてきてくれた。彼とも顔を合わせるのは、およそ20年ぶりの再会である。思いがけない訪問に一瞬驚きつつも、長い年月を経て再び顔を合わせたことに、じんわりとした感慨がこみ上げるひとときとなった。


ひとまず今日の用事はすべて無事に終わり、少し肩の力が抜けた気持ちになった。帰る前に再び「雙連駅」へ戻り、駅の近くにある「莊家班麻油雞」で夕食をとることにした。長い一日を締めくくる食事として、温かい料理をゆっくり味わいながら過ごす時間にしようと思った。



私が注文したのは、お店で一番人気だという「麻油綜合」だった。鶏のさまざまな部位が一杯に詰め込まれた麺料理で、麻油(ごま油)が香る風味豊かなスープと麺の相性は抜群。さらに、内臓系の具材が「これでもか」と思うほどたっぷりと入っており、食べ応えも十分だった。価格は220NT$で、米ドルに換算するとおよそ7ドルほど。ボリュームと満足感を考えると、非常にお得な一杯だった。

今日は予定していた用事を一通り済ませることができ、美味しい食事も楽しめたため、とても満足のいく一日となった。夜市が営業していなかったことだけは少し心残りではあるものの、充実した時間を過ごせたと感じている。ただ、気がかりなのは明日の天気だ。台風の影響は今日よりもさらに強まる見込みで、このままでは多くの店や施設が営業を休止してしまう可能性があり、明日の予定がどうなるのか不安が残る夜となった。