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Woljeonggyo Bridge |
**慶州(Gyeongju)**は、韓国・慶尚北道に位置する古代新羅王国(紀元前57年~935年)の首都だった都市で、
**韓国の「屋根のない博物館」**とも呼ばれるほど、都市全体が歴史遺産に溢れています。
2000年に、**慶州歴史地域(Gyeongju Historic Areas)としてユネスコ世界遺産(文化遺産)**に登録されました。
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南山地区(Namsan Belt) |
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新羅王国:紀元前57年に建国され、668年に朝鮮半島を統一、935年に滅亡するまで約千年の長い歴史を持つ。
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慶州はその首都として栄え、政治・文化・宗教(特に仏教)の中心地だった。
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新羅の影響は現在の韓国文化や仏教美術にも大きな影響を与えている。
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瞻星台(チョムソンデ) |
主な構成遺産と見どころ
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南山地区(Namsan Belt)
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仏教彫刻や寺院跡、石塔、仏像が山全体に点在。
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「南山は山そのものが仏教の世界」とも言われる。
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月城地区(Wolseong Belt)
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新羅王宮(月城)があった場所。
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世界最古の現存天文台**瞻星台(チョムソンデ)**もこのエリアにある。
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皇龍寺地区(Hwangnyongsa Belt)
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新羅最大級の仏教寺院・皇龍寺跡があり、かつては九重塔が建っていた。
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近くにある仏国寺も新羅仏教文化を代表する重要寺院(※別途世界遺産登録)。
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大陵苑地区(Daereungwon Belt)
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**古墳群(王族の墓)**が広がるエリア。
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特に「天馬塚」は内部見学ができ、出土した豪華な金製品が展示されている。
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芝岩地区(Hwangnyongsa Belt内に隣接)
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重要な仏教遺跡が集中するエリア。
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特に美しい石仏が多く残されている。
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大陵苑地区(Daereungwon Belt) |
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東アジア古代国家における仏教文化と政治権力の結びつきを示す貴重な遺跡群。
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1000年にわたる新羅の歴史と、その独自の芸術・建築・都市計画の痕跡。
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自然景観と一体化した信仰空間(特に南山地区)が独自性を持つ。
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Anapji Pond |
現在の状況と観光
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慶州は観光地としても人気が高く、遺跡散策と自然観光を同時に楽しめる。
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市内にはレンタサイクルもあり、自転車で遺跡巡りができる。
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春の桜、秋の紅葉など、四季折々の美しさも魅力。
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Donggung Palace |
アクセス
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所在地:韓国・慶尚北道慶州市
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最寄り都市:釜山(プサン)から高速鉄道(KTX)で約30分、ソウルからも新幹線で約2時間
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Bulguksa Temple |
慶州は、韓国古代史の心臓部であり、新羅千年の栄光を今に伝える歴史の宝庫です。
石仏、古墳、寺院、天文台、すべてが自然と調和しながら静かに歴史を語りかけてくる場所。
韓国文化の源流を深く知ることができる、必見の世界遺産です。