![]() |
シャキ・ハーン宮殿(Palace of Shaki Khans) |
シャキ・ハーン宮殿(Palace of Shaki Khans, Şəki Xan Sarayı)は、アゼルバイジャン北西部のシャキ市にある18世紀の宮殿 で、カフカス地方のイスラム建築の代表的な例とされています。2019年にユネスコ世界遺産(文化遺産) に登録されました。
歴史
- 1743年:シャキ・ハーン国が成立。
- 1762年:ムハンマド・ハサン・ハーンによって宮殿が建設される。
- 19世紀:ロシア帝国に併合され、宮殿は行政施設として使用される。
- 20世紀以降:保存・修復活動が進められ、観光名所となる。
- 2019年:シャキの歴史地区とともにユネスコ世界遺産に登録。
特徴
-
ペルシャ・オスマン・ロシア建築の融合
- 木造の二階建ての宮殿で、カフカス地方独特の建築様式が見られる。
- 外壁には精巧なモザイクと彩色タイルが装飾され、イスラム美術の影響が強い。
-
美しいステンドグラス「シェベケ(Şəbəkə)」
- シェベケ と呼ばれる細密な木枠に色ガラスをはめ込んだ伝統工芸が、宮殿の窓や壁を飾る。
- 釘や接着剤を一切使用せず、木とガラスのみで作られている。
-
豪華なフレスコ画と装飾
- 内部の壁や天井には、花や狩猟、戦闘の場面を描いた鮮やかなフレスコ画 が施されている。
- これらの装飾はペルシャやオスマン帝国の影響を受けたデザイン で、非常に精巧。
-
シャキの歴史的街並みとの調和
- 宮殿の周囲には、伝統的な石造りの家々や石畳の道が広がり、18~19世紀の都市景観が残る。
- シルクロードの交易都市として栄えた歴史が反映されている。
現在の状況
- アゼルバイジャンを代表する観光地の一つとして、多くの観光客が訪れる。
- 宮殿内部は修復が進められており、文化遺産として厳重に保護されている。
- シャキの歴史地区全体がユネスコの監視下にあり、都市景観の保存が求められている。
アクセス
- 所在地:アゼルバイジャン・シャキ市
- 最寄り都市:バクー(首都)から車で約4~5時間
- 入場料:約5~10アゼルバイジャンマナト(約300~600円)
まとめ
シャキ・ハーン宮殿は、アゼルバイジャンの歴史と文化を象徴する建築遺産であり、ペルシャ・オスマン・ロシアの影響を受けた美しい装飾や伝統工芸が残る貴重な世界遺産 です。特に、釘を使わないステンドグラス「シェベケ」や色鮮やかなフレスコ画 は、この宮殿の芸術的価値を際立たせています。